静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

イベントレポート:コアチョコ映画祭@テアトル新宿【前編】

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2016年1月16日深夜、東京はテアトル新宿。コアチョコ映画祭なるオールナイト上映イベントに参加してきた。「アパレル界の"悪童" ハードコアチョコレート(公式サイトより)」が主催をしているという風変わりな催し。僕を某映画祭やその他イベントの運営に誘ってくれた方が声をかけてくれた。

ラインナップは深作欣二監督『資金源強奪』と『宇宙からのメッセージ MESSAGE from SPACE』、石井聰互(現・石井岳龍)監督『爆裂都市 バースト・シティ』の3本立て。いずれも未見だった。しかしこのイベントに何より惹かれたのは「飲食・おしゃべりOK!」の一文。

映画祭は何かしら付加価値をつけて映画への間口を広げることが大事だと思ってるので、これは楽しそうだと思って行くことにした(普段映画観ない人が来るわけないイベントではあったけど)。あと宇宙からのメッセージは『スターウォーズ フォースの覚醒』の公開前に東映スターウォーズとして話題になってたので興味があった。

23時半頃ロビーに行くと俳優のF(苗字)・A(名前)さん(多分)や評論家のH・Nさんがいた(余談ですけど、その前角川シネマ新宿前で市川崑の『炎上』を観るために待ち合わせしていると隣に俳優のS・Kさんがいた)。
ロビーでレザーのジャケット着た、いかにもサンダーロードの住人ですみたいな方々が仁さんの最終決戦仕様のコスプレした人と写真撮ってて、布の服着ててすいませんって感じ。

劇場内へ入るといきなり最後列の人が赤ワインのフルボトルを取り出してていてビビる。スミノフ1本ですら心配だった自分に情けなさを感じつつ着席。テアトルの両サイドの席ってすごく椅子が高いんですね。席は9割以上埋まっていた。案外お一人様が多く、本を読んでる人なんかも沢山いた。
24時になるとプチ鹿島レイザーラモンRGファーストサマーウイカ、ハードコアチョコレートの主催の方によるトーク開始、と思いきやサプライズゲストで(近くで飲んでたらしい)石井岳龍監督登場で沸き立つ会場。ロビーで写真撮ってた仁さんも一緒に登壇してたので、コスプレじゃなかったのかもしれない。
去年好きだった映画の話を振られて自信が監督した『ソレダケ/ that's it』を挙げる溺愛ぶりが微笑ましく、見た目は知っていたが話す姿は知らなかったので、作風からはかけ離れた穏やかな方で驚いた。映画は監督の見た目によらない。

因みに2本目の宇宙からのメッセージと3本目の爆裂都市の間の休憩で物販が終了したのだが、物販では石井監督直筆の爆裂都市のDVDを売ってたので、爆裂都市初見で観て欲しいってなった人が買えないのはちょっと勿体無く感じた。

オールナイト開始前の雰囲気って良いよね。
間のトークショーや上映中の皆さんの様子、作品の感想などは後編に続きます。