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静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

新作映画レビュー015: 『リリーのすべて』

『リリーのすべて』
原題:THE DANISH GIRL

お久しぶりです。公開直後の映画は大きいスクリーンで観られるからいいなあ(小学生並の感想)。普段は平日が多いので、日曜にTOHOシネマズ新宿とか来ると人の多さにギョッとしますね。

監督の出世作2本も観てないしレッドメインも初めて。今から観てきます〜。

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3日経って感想が少しまとまったので書きましょう。まず、寝不足で行ったので絶対寝るだろうなと思ってたら全くそんなことはなくて。それだけでまず良かったなというのがあります。よく映画館で寝るので。

そして観る前にtwitterで検索しちゃう僕も悪いんですが、最初に「リリーのすべて プーチン」と検索したやつふざけんなよ。出てきた瞬間吹き出してしまったよ。マティアス・スーナールツさん影武者やれるよ。

レッドメイン始め役者の方々の素晴らしさなんて言わずもがなですが、海外の人の演技にこれだけ感心したのは初めてかもしれないです。不勉強なのでネイティヴの英語を聞き取れないからセリフのニュアンスは汲み取れませんけど、本作はセリフのないところの心情表現に唸りました。

比喩じゃなくちょっと唸ったのは二人がパリにいる時、アイナーがリリーを解放するために入った場所での一連のアクションですよ。表情と動きだけで衝動の爆発を描き切る手腕に脱帽です。しかも場所もね!その手があったかと。いやー素晴らしかったです。撮影(どのくらいポストプロダクションしてるのか気になる)も相まって今年ベストシーンかも。ここが観られただけで観に行った価値はあった。

中身は男からしたらどうせいっちゅーねんって感じですけど…。一つの肉体に二つの人格が共存してて、片っぽの人格が死んでいって、死にゆく人格を愛する妻がいて……。これが実話ベースって言うんだから事実は小説よりですよね。

以前どっかで「人への愛の理由を語る時『〜だから』より『〜だけど』が多い方がいい」的なことを聞いた記憶があるんですけど、もうその極限ですよね。女だけど、性生活も成り立たないけど、愛しているからなんやかんや添い遂げる。ああ、これが夫婦の愛の理想形の一つなのかなと。

まあ敢えて言うならそういうエクストリームな夫婦の話なので僕が入り込む余地はなかったかなというのはありますけど!

あーふわっとしたことしか言えなくてもどかしいよ。