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静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

新作映画レビュー018: 『マジカル・ガール』

『マジカル・ガール』
監督・脚本:カルロス・ベルム
出演:バルバラ・レニー、ルシア・ポシャン、ホセ・サクリスタン、ルイス・ベルメホ他


例えば僕が「あー北京ダック食いてえ」ってボソッと言ったら、僕のことを好きでしかたない女の子が「良い北京ダック買ってこなきゃ…」ってあの手この手で中国まで行って用意してくれるわけですね。その子が不在の間、僕は「近くの適当な店で一緒に食べたかっただけなのに…」と寂しさを感じている。持ってきてくれた北京ダックは美味いんだけど、やっぱり一人で食べるのはちょっとなどと思っているとその子が中国で巻き起こしたいざこざに巻き込まれて…。

みたいなものかと考える程度に「娘ェ…」と思いながら観てました。でもこの話はガールじゃないと成り立たないのかなって。男は女に言葉じゃなくて行動で示したがるもんな。それが女が男にかける魔法の賜物なのかもしれません。

逆にね、あの親父がもうね。よくある親の「親は子どものこと全部わかってます」的な描写や主張が嫌いなので、その理解の不十分さが巻き起こす破滅っていうのはシニカルで好きでした。

ところで、描かれない余白を想像するという行為は間違いなく映画の楽しみの一つだと思います。そういう楽しみ方が担保された、解釈の開かれた作品は面白い。ただ本作に関しては描かないシーンがあからさますぎて…なんか…やらされてる感じ?がしちゃったっていうのはあるかも。

まあ率直に言うとノれないし思い出して気持ち良い作品ではないので、自分で余白を埋めるのがやだっていうことなんですけど笑 

あとバルバラが飲んでるウイスキーの銘柄が「SAILOR MOON」だった気がした。