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静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

新作映画レビュー025: 『レヴェナント 蘇えりし者』

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『レヴェナント 蘇えりし者』
出演:レオナルド・ディカプリオトム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター、フォレスト・グッドラック


人は自然に生かされている。自然は時には命を脅かす危機となって牙を剥き、時には命を繋ぐ糧として恵みを与えてくれる。僕は人間だって自然の一部だと思っている。(だからなんか環境保護とか自然破壊反対とか傲慢さすら感じる。)が、「意志」と「信仰」という点において、やはり人間はその他自然物と区別されて然るべきかもしれないと本作を観て感じた。

なので「息子を殺した奴を殺す」という生き残る上で必要ない行為のために生きる男が、これまた人間にしかあり得ない「壁に文字を書く」という行為でその意思を保つシーンが象徴的で好きだ。

そんなおかしな生き物、人間を演じるディカプリオさんさすがの一言で。ていうか年収何十億円の人が真冬の川に飛び込んだり土食ったりしてるっていうのが素敵。やってることが出川とか森三中と同じっていう。すげーよあんた。

なんて大仰なこと書いたけど内容としては予告編で得られる以上のものはないんじゃないかと。一番良くない言い方をするなら予告編を2時間半に引き伸ばしましたみたいな。『バードマン』とかいう意味しかないような映画を撮ったイニャリトゥがこんなポップコーン映画を作ると思ってなかったので驚き。僕はだれずにそこそこ楽しめたけどテンションについてはこの文章の投げやりな感じから察して欲しい(『太陽』の記事で疲れたというのもある)。今回にも意味深カットみたいのはあったけど、観てて「ああ町山智浩が読み解いてくれそう」としか思わなかった。

あ、あと冒頭の足場が悪い中で馬を駆る長回しのアクション、「『七人の侍』っぺー!!」って上がった上がった。いやでもカメラワークとか臨場感はさすがのものでIMAXで観て良かったなとは思いました。あそこが一番テンション上がったかも。

ただ熊について触れないわけにはいきません。『パディントン』に次ぐクマちゃん映画でした。予告でも既に怖かったけど、思いの外出番長くて「早く終われや!」と思わずにいられなかった。『太陽』のロケハンの時クマ除けの鈴をつけていた近藤龍人カメラマンは偉い。というわけで『太陽』、是非劇場で観てくださいね!