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静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

新作映画レビュー030: 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』をMCU弱者の僕とヒーローオタクの俺目線から。

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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

監督:ルッソ兄弟( アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ )

出演:クリス・エヴァンスロバート・ダウニー・Jrスカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキードン・チードル、ジェレミー・レナー、チャドウィック・ボーズマンポール・ベタニーエリザベス・オルセンポール・ラッド、エミリー・バンキャンプ、ポール・ラッドトム・ホランド、フランク・グリロ

 

当たり前だけどこれだけ登場人物が多くても観れちゃうのはMCUがそれまで積み上げてきた作品の数々があるからなんだけど、同時に最早単独の映画として成り立ってるのかどうかはよくわからない。まあシリーズやフィルモグラフィーで語るのもよし、真っ新な初見の印象で語るのもよしなのが映画だと思うのでそれはこの際どっちでも良い。まずは映画史上にも類がない大規模なシリーズであろうMCUの「転機」となるであろう本作を映画館で観れたという喜びに浸っていたい。

 

ちなみにキャプテンアメリカ1・2とアベンジャーズ1・2、アントマンしか観ずに行った。なんとなくアイアンマンは観る気起きなかったけど、映画館帰りにTSUTAYA寄って1・2レンタルしてきた程度にトニー・スタークという男のバックボーンを知りたくなった。ソーはラグナロクまでに観るよ!!ハルクもまあラファロだし…観るわ!

 

話を戻すと、転機と言うのも、多分この闘いはNARUTOで言えば終末の谷での千手柱間とうちはマダラの戦いみたいなもんで、2018~19年にかけて公開されるインフィニティ・ウォー(あるいはまだアナウンスすらされていない未来の戦い)の時に「あの時キャプテンアメリカとアイアンマンってアベンジャーズの中核だったレジェンド二人が争ったり色々あったけど今はこうして新たなヒーローたちと共に宇宙を守るアベンジャーズとして再び一つになったんだな」的な感動を得るためのバネとして語り継がれるんだと本作の終わり方を観て思った。キャップやスタークがインフィニティ・ウォーに参加するのかしないのかは知らんけどなんとなくしなそうなので。シビル・ウォーに関わらなかったソーはインフィニティ・ウォーまで現役だったりするのかな。とにかくシビル・ウォーという悲劇を経たアベンジャーズの面々が今後どういう選択をするのか今から非常に楽しみ。

 

というのが「マーベル弱者によるMCUというシリーズからシビルウォーを見た時思ったこと」で、ここからは「ヒーロー大好きオタクによる一本の映画としてシビルウォーを見た時思ったこと」。

 

とにかくヒーローバトル映画として死ぬほど面白いよ!!!アメリカ人風に言うと、なんてファンタスティックなんだ!こんなエキサイティングな体験を提供してくれたルッソ兄弟とマーベル社の人たちに敬意を評したい気持ちでいっぱいだよ!!ということです。こないだやってたなんかDCコミックスとかいう零細出版社の映画の記事でも書きましたけど僕はヒーローバトルが好きです。人命救助という同じ究極の目標に向かう者たちが、その方法を巡って力をぶつけ合うというところに背徳感を覚えるというのもあります。本来ならあっちゃならないことをやってくれちゃってるのが嬉しいんですかね。でもそれ以上に単純に画として面白いじゃん!夢あんじゃん!!っていう。今思い出したけど中学生の頃よく色んな作品の主役ロボット同士を脳内で戦わせてたのがルーツなのかもしんない。因みにだから僕は仮面ライダースーパー戦隊が争う『スーパーヒーロー大戦』、お互いの頭を務める仮面ライダーディケイドvsゴーカイレッドの戦いとか大好きなんですけど。

 

ことアベンジャーズにおいては結集すればマジで無敵なので、結集せずにお互い戦ってくれた方が見応えあるバトルになるのは当然っちゃ当然なんですけどね。とにかく予告にもある空港バトルのお祭り感。エキシビションマッチ感。話は自由と安全の対立というおもたーいテーマに貫かれているはずなのに、あそこはもうプロレスですよ。猪木vsジャイアント馬場でも貞子vs伽耶ゴジラvsガメラでもなんでもいいけど。「あーキャップの盾が!!」「アントマンそれ!!それやって欲しかった!!!」「スパイディー!!!アメイジングなんてなかったんや!!!」「ウィッチとヴィジョンやっぱチートすぎだろ!!」「ウィドウとホークアイの大人なやりとり!!」とかまあ終始そんな感じでした。楽しかったなあ(その後の辛さから目を反らしながら)。


MCUの戦いの面白さはお互いを様々な方法、組み合わせでカバーし合うところだと思ってるのでそこも満足。ホークアイでも能力を組み合わせればこいつとも戦えるんだ!!とかスパイディーそいつにウェブくっつけて…とかあとやっぱりウィッチ便利すぎ!とか。もう脳みそが退化している。

 

本作には12人ほどヒーローが出てきますけど、僕が好きなのは意外とファルコンだったりします。あの飛行する前にガショッと展開する翼がロボ・メカ好きな私のツボを突いてきます。ジェット噴射とか超能力で飛行するのでは味わえない、1アクション挟むかっこよさがある。しかもその翼でラリアットかましたり銃弾防いだりもできるし使い方も気が効いてんだよ。あと飛行する時の空気の力学を感じさせるような曲線的な軌道もなんかジェットの直線的なそれとはまた違うフェチを刺激してくんだよ。サムのキャプテンアメリカの懐刀、頼れる右腕的なポジションなど、個人的な好みをバンバン抑えてきてる。『クリード』のマイケル・B・ジョーダンのおかげで美形黒人熱が高まってるというのもある。今回は新兵器のお披露目なんかもあり、これから応援していきたいヒーロー。『アントマン』の噛ませぶりを水に流す一言なんかもかっこいいんだよな!!な!

 

美形黒人と言えば今回初登場ブラック・パンサー/ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンも良かった。ブラックパンサーのエピソード0としても必見。そのブラックパンサーの単独主演作の監督が『クリード』のライアン・クーグラーとかもうMCUについていくしかねえよ…。

 

エピソード0と言えばスパイダーマンもですけど、トム・ホランド演じるピーター・パーカーは愛されキャラになりそうっすね…。というのも僕はアメイジングスパイダーマンシリーズが結構好きなので一抹の寂しさもあるっていうさ。いやあんなめっちゃ童貞っぽくて素朴なオタク青年で好感が持てるナード的なピーター見せられちゃうとアンドリュー・ガーフィールド版ピーターがスクールカーストで言うジョックみたいに見えちゃうよ!やめろや!!メイおばさん美人だし!!

 

もうよくわからないテンションになってますけどヒーローオタク目線では本当最高でした。MCU弱者目線だと、やはり連作なのでその中での価値は今後も踏まえてってことになりますけど、間違いなくこれからのMCU作品と僕らの気持ちに影を落とし続ける存在感のある作品にはなってます。僕は『エイジオブウルトロン』と『アントマン』をこれのために予習して行きましたけど、なんならもっと予習していく価値誠に有りかと思ってます。キャップ2とアベンジャーズ2はマストで+αとしてキャップ1、アントマン、アイアンマンシリーズぐらいでいいんじゃないですかね。僕はアイアンマン1~3まで観てもう1回観に行くつもりです。ヒーローバトル最高!!


追記:アイアンマンを1~3まで観た結果「トニーとキャップがガチバトルする映画とか辛くて観れない……」とむしろ2回目にあたって逆効果だったんですが、毒を食らわば皿まで(?)ということでどうせならとIMAX3Dで鑑賞(立川の極上爆音も行きたかったけど終わってしまっていた)。んーそんなに3Dの恩恵を受けたとは思わないかなあ?


トニーに関しては1~3を観たおかげで、シビルウォーの顛末が可哀想すぎて1回目より数段重ため後味が残りました。エゴイストのくせに臆病者な彼が自分の大事なものを守るためにした選択が結果としてああいう形の悲劇を生んでしまったと。でも僕ならトニー側につくし、ペッパーのこともあるから責められないよ…。1回目アイアンマンシリーズ観ていかなくてよかったとすら思う。『スパイダーマン:ホームカミング』にも出演の噂がありますけど、もし事実ならピーター君(19)、彼の良き友になってやってくれよ…。あるいはバナー博士、居眠りしててもいいからまたトニーのキャップへの愚痴、聞いてやってくれよ…。頑張れトニー。生きろ。