静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

新作映画062: 『ドクター・ストレンジ』

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監督:スコット・デリクソン

出演:ベネディクト・カンバーバッチキウェテル・イジョフォーレイチェル・マクアダムス、ベネディクト・ウォン、マイケル・スタールバーグ、ベンジャミン・ブラット、スコット・アドキンス、マッツ・ミケルセンティルダ・スウィントン

 

 

どうも。なんか皆騒いでるからと半ば義務感で観たキャプテン・アメリカの新作がヒーローバトルだと聞いて映画館に行った結果目を見開かされた者です。いやシビルウォーは本当に最高だった。脳みそが特撮ヒーローが好きだった頃の(今でも好きだけど)純粋な幼稚園児に戻っていた。

 

なので本作がMCU作品を映画館で観るのは2回目なんだ。立川シネマシティの極上爆音で観て、ビルが曲がるたびに背もたれが音で揺れる体感はやっぱり迫力あったね。でもIMAX3Dで観たいなぁーこれは。2Dで観ながら「これは3Dやー」ってすごく思ってしまった。

 

や、ただもう一回観に行くかと言われればそれは否。断じて否。

 

ストレンジが魔法使いとして成長していくシーンが最初以外ほぼないのがまず残念。予告にもあった「研究と実践」をしっかり見せてくれるのではないかと期待していただけに。修行シーンって面白くなるじゃん。NARUTOの螺旋丸の修行とか超ワクワクしたじゃん。主人公に言わせたんだからそこは見せてくれよ。雪山からゼエゼエ言いながら出てきた時は結構がっかりしたよ。ペッパーポッツが部屋の前で時計見てたらいきなり社長が新しいアイアンマンスーツ着て出てきたら拍子抜けするじゃん。そんな感じ。

 

もうビルが曲がったり伸びたり、宇宙に飛ばされたりとか映像は新鮮だった。それだけに構成、というか脚本がどうなのかなと思った。つまり冒頭にエンシェント・ワンとカエシリウス様のバトルを見せすぎたのではないかと思う。そのせいで似たような絵面の中盤の戦いはいまいちアガらなかった気がする。もし冒頭にそれをやるなら中盤の戦いはもうちょっと差別化してほしかった。だから最後のストレンジの蹴りのつけ方は予想外で、そこはよかった。

 

なんか宣伝配給かなんかのおばちゃんが言ってた恋愛要素ってやつが本当に話に全く寄与していなくて全然必要性を感じなかった。そのくせ手術とかはさせるから都合の良さばかり目についた。いきなり運んできて手が空いてたらそんなテンポで手術できるんすか。

 

や、でもヒロインとの関係性とかって1だとそんなもんなのかもしれない(その点アントマンはいい)。無人島キネマでウシダトモユキさんも言ってたけど続きで面白くなりそうな要素はいっぱいある。これからどんな魔法を見せてくれるのか、他のマーベルヒーローとどのように絡んでいくのか、エンドロールのあいつが何をするのか、大いなる力の代償など。楽しみ。