静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

イタリアに行ってきた。 ①出発~ヴェネツィア編

こんにちは。前回の記事で「これから特撮映画が3本続くけど皆よろしくな!」と述べましたところこんなことに気づきました。

 

「女性読者がいなくなる」

 

何か女ウケ良いネタないかなあと思ったらこないだイタリアに行ったんでした。『ベニスに死す』も『ローマの休日』も『インフェルノ』も観てないから本当に映画のこと関係なく女ウケ狙いだけで書きます。いつもよりガーリーな文体になるかと思いますのでご了承ください。全3回旅行記です。

 

最初に移動経路ですが「成田空港→シェレメーチエヴォ国際空港(モスクワ)→ヴェネツィアフィレンツェ→ローマ→モスクワ→成田」を丸一週間でやってきました。旅行代理店(今話題沸騰のあそこではない)にホテルと航空券、都市間の特急券のみ手配してもらうフリープラン+空港までの送迎オプションで二人旅です。あとは自分たちで適当に決めてやったので「ここ行ってねーのかよ」とか「これ食べてないのかよ」など色々言いたいことがあるかと存じますが、何せ私が初海外なもので生きるので精一杯だったのでご勘弁願いたい。

 

【成田空港】

 成田空港ですべきことその1、ポケットWi-Fiのレンタル。某社の大容量プランで一日500MBまで使える。多分二人で12000円ぐらいだった。次に円→ユーロへの両替。レートは1€120円ちょっと。足りなければカードで払えばいいやと3万円分両替する。予備の1万円札も懐に忍ばせておく。手荷物検査を済ませて搭乗。ロシアのアエロフロートという会社の飛行機でモスクワへ向かう。いまいち実感がわかない。

 

【モスクワ行きの機内】

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連絡バスに揺られた後機内に乗り込むといきなりロシア美人のCAさんがお出迎え。しかし表情が固い。怖い。ビビりながら窓際の二列席へ座る。機内はまだ日本人が大半で、いまいち海外に行く実感がわかない。シートは多少狭く、11時間のフライトに不安が募る。飛行機が飛び立って、2時間ほどすると早速機内食が出てきた。多分肉か魚で後者を選んだら、白米の上に白身魚とチーズ風のソースがかかったものがメイン、サラダにたくあん巻と寿司やハムが乗ったもの、あとパンとチョコケーキだった。普通に美味しくて驚いた。配膳は入口で出迎えてくれたCAさんがしてくれたが、やはり笑わない。顔が綺麗なだけにマネキンが動いてるみたいで余計怖い。

 

機内のチャンネルには最新の洋画も色々あったけど、日本語対応してるか調べるのが面倒で結局『海よりもまだ深く』を見返していた。やっぱり良い。ちなみに邦画は『クリーピー 偽りの隣人』と『信長協奏曲』があった。あとは携帯で『ローリング』を観たり、浅井リョウの「何者」を読んだり、ソリティアにハマったりしていた。

 

シェレメーチエヴォ国際空港

 11時間のフライトはあっという間だった。暇つぶしにも困らなかったし、何より初めてのワクワク感が手助けしてくれたのかも。当初ロシアの空港で乗り換えと聞いた時は若干焦ったけど、とても綺麗な空港で全くの杞憂だった。ただ、ユーロも日本円も使えないので売店で水をカードで買ったらおばちゃんに露骨に嫌な顔をされて心が折れそうになった。やはりこの人も全く笑わない。寒さで顔が固まってるのか、ウォッカがないと笑えないのか。インターバルが3時間あったのでブラブラしていたらバーガーキングとかがあった。

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【~ヴェネツィアの機内】

また連絡バスに乗ってると超絶かわいい系のロシア美人が目の前にいる。若い女性がもう一人と、多分50そこらの男と3人だった。終始談笑していて仲の良い家族だ、ロシア人も笑うんだな、などと思って眺めていた。機内に入るとかわいい人と父親と思われる人が前の席に座った。ラッキーと思っていたら、かわいい人が男に膝枕をされ始め焦った。この男は父ではなく、パパ的なサムシングかもしれないと直感した。よく見ると女の子腕に思いっきりタトゥー入ってるし。膝枕されながら長い脚を窓の上の壁に伸ばしたりやりたい放題だった。その人たちに夢中で気付かなかったけど既に周りは白人だらけでようやく実感が沸いてきた。日本語が聞こえないのは妙な感じ。

 

3時間半程でヴェネツィアに到着、我々の名前の書かれた紙を持ったドライバーと合流してホテルへ送ってもらう。なぜかベンツのローバーみたいのに乗せられて若干緊張する。チップを渡してホテルにチェックインして、風呂に入って即寝てしまった。日本時間の13時にフライトしてイタリア時間の22時に到着したので、時差がうまく働いてすぐ眠ることができたのはラッキーだった。

 

【朝~ヴェネツィア本島へ】

 

朝起きてホテルのバイキングで朝食。イタリアの朝は甘いパンとチーズ、ハムがオーソドックスらしい。ゆで卵とかシリアルとかヨーグルトもあった。感じがわからなくて食べ過ぎる。苦しい。

 

ヴェネツィアはイタリア本土と地上線路で結ばれた島である。僕らが宿泊したのはメストレと呼ばれるヴェネツィアに最も近い本土の部分だったので、電車でヴェネツィアに行かねばならない。我々はここで早速フリープラン名物、アクシデントに見舞われる。

 

まず券売機で切符を買うのだけど、日本で言う特急列車のような要領で、切符を買う時点で乗る列車と時間を決めなくてはならない。僕らはタカをくくって10分後ぐらいに来る本島行きの列車の切符を買ってしまった。

 

更に日本と違うのは、列車や路線ごとに到着するホームが決まっていないこと。なので、自分たちが乗る列車の番号を控えた上で電光掲示板で列車が来るホームを確認しなければならない。ここでトラップなのが、「買った切符に自分たちが乗る列車の番号が書いてない」こと。「じゃあ何が書いてあるんだよ」と聞かれてもわからない。とにかく書いてないんだけど、何か案内を見てなんとかホームはわかった(パニクっててよく憶えてない)。

 

ここで第二の罠。(僕らが見た限り)イタリアの地上を走る電車の駅には改札がない。その代わり構内に点在する機械に券売機で買った切符をガチャッと差し込まなければならない。タチが悪いのはこの「ガチャッ」をやらなくても「乗車はできる」ということ(なんなら切符を買わずとも乗車はできる)。ただでさえホームもわからず、乗車の時間も差し迫っていた状況で、我々に周りの人が切符をその機械に通していることを観察している余裕などなかった。その場にいた駅員に切符を見せて列車が合っていることだけ確認して、「ガチャッ」をせずに乗車してしまったのである。

 

安心できないので二人してイタリアの電車の乗り方をググっていると、同伴者が「ガチャッをやらずに乗車すると列車の中で€50とられる」という事実に辿り着く。顔面蒼白で列車の間のポーチに佇む黄色人種二人。ナメてた。ここまでシステムが違うとは思っていなかった。初日に最悪だ。終わった。などと考えていると、ヴェネツィアに着いた。「えっ」と思って下車しても、特にチェックがあるわけでもなく、そのままシームレスに駅の外へ。区間のラスト一駅だったからか見回りが来なかったのだ。イタリア人の大雑把さに助けられた。マジで。

 

【本島】

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ヴェネツィアはとにかく路地だらけで迷路のような場所だった。僕らは自分たちの行きたいところに合わせて適当に歩いていたのだけど、4,5回は行き止まって引き返すということをしていた。移動経路はこんな感じ。f:id:gadguard-twitter:20170328094655p:image

 

最初に着いたのはアカデミア橋。木造の素朴な橋作りの橋だった。

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つぎはサン・マルコ広場&寺院。流石に人が多い。うーん、優雅。同伴者によると宮殿の壁面にはキリストの一生が順を追って描かれてるらしいす。なんか軍隊みたいな人がアサルトライフルを持って立っててテンション上がりました。

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またしばらく彷徨って、かの有名なリアルト橋に到着。人一杯。

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とか言ってガイドブック見るまで知らなかったけど、でもヴェネツィアと言えばこの眺めですよね。

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本当はこの側のバーカロ(立ち飲み屋)でワインをやりたかったんですけど、丁度昼時で激混みだったので断念。まあ優雅に昼ワインとかやってる感じでもなかったけど。

 

渡ったリアルト橋を戻り、北端にある水上バス(ヴァポレット)乗り場へ。レース編みが名物のブラーノ島へ向かいます。カラフルな家屋が立ち並ぶ素朴な雰囲気。正直本島ディズニーシーみたいで既視感がなくもなかったのですけど、ブラーノ島はのどかで見慣れない建物があって、外国風情があって感動しました。

 

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お土産を買って水上バスで本当に戻り、適当にぶらぶらしながら↓駅に戻ります。帰りの電車は確かちゃんと乗れたよ。

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【夕食:メストレのトラットリア】

一度ホテルに戻り一息ついたら夕食をとりにメストレのトラットリアへ向かいました。ヴェネツィアに留学していた友人にオススメしてもらったお店です。日が落ちた後に出歩くのは緊張しましたが、特に何もなかったです。先に言っちゃうと最後まで盗難とかそういう被害には遭わなかったです。気を付けてれば大丈夫っぽい。まあトラブルはあったけど。

 

 店内は…うん、意外と日本にもありそう。

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入口で予約してない旨をカタコトで伝えると若い女性店員が笑顔で迎えてくれて安堵。このお店は親切なことにホームページにメニューを掲載してくれているので、グーグル翻訳を使って事前に決めてきたパスタ2種と前菜盛り合わせをオーダー。何はともあれビール。

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前菜盛りが来る。美味い、特に真ん中の白身とチーズのフリットはビールにバッチリ合う。し、しかし噂には聞いていたけど、イタリアの料理は量が多い。気を張って行動していたこともあって、座ってビールを飲むと疲れがどっときて、思うように食事が喉を通らない。同伴者は既に死に体だった。

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なんとか食べ終わるとパスタが来る。伝わりづらいけどやっぱ多いよ!!しかもぶっちゃけそんな美味しくないし!!ワインで流し込みながら気合いで一皿食べ切るも、シーフードの方は少し残してしまう。

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会計をお願いすると、残ったパスタを見てお姉さんが「Don't you like this?」と言ってくれたので

 

「No no no!!(今思えば英語の場合好きならばここではYesと答えるべきだった)I'm ...!!!(腹が一杯でお腹が出ているという迫真のジェスチャー).I'm very sorry!!!(全力で手で拝むジェスチャー。イタリア人に伝わったのか。)」

 

とやったらお姉さんと隣のおばちゃんにめっちゃ笑われた。

 

ホテルに戻って寝た。

 

フィレンツェ↓編へ続く。

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