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静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

新作映画071: 『T2 トレインスポッティング』 1回目の雑感と前作の話。

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監督:ダニー・ボイル

出演:ユアン・マクレガーユエン・ブレムナージョニー・リー・ミラーロバート・カーライルケリー・マクドナルド、アンジェラ・ネディヤルコーバ 他

 

 

ダニー・ボイルの最高傑作はロンドンオリンピックの開会式。

 

トレインスポッティング』に出会ったのは高校生のときで、映画の「え」の字も知らないような頃だった。元々アンダーワールドが好きで、印象的な使われ方をしていると聞いて観てみた。ラストシーンのカタルシスが忘れられない。ボーンスリッピーがかかり出すタイミングがたまらん好きなんですねー。

 

前作を見返していて気付いたこと。執行猶予がついたレントンに対してシックボーイ(現サイモン)が「Choose the life」とサラッと言う。これに「将来を考えろ」と字幕がついている。「未来を選べ。」のキャッチコピーが有名だけど、会話の中で訳すとこういう普通の言い回しになるのだろう。

 

 ラスト、マーク・レントンが不敵な笑み(に僕は見える)を浮かべてこちらに歩いてくるラストシーンは、歪なやり方ながら「未来を選んだ」人のそれだった。「友達だもんな 仕方ないよ」という言葉に表された地元の友達関係という泥沼、そしてドラッグという泥沼からダーティーな方法で飛び出す爽快感にヤラれた。その決断にスイッチした瞬間(=かつての仲間に顔に煙をかけられた瞬間)に流れ出すのが例の曲というのがまたとない使われ方だと思う。

 

そんな彼の20年後が描かれてしまうということ自体にいまいちノレない自分がいた。未来を選んだマーク・レントンがその後どうなったかということに興味がないわけではない。どちらかと言えば「そのままにしといてほしいナア…」という思いが強かった。

 

なんというか、前作のラストで「開かれた未来」とか「狭い地元の関係から広い場所に飛び出す」といったところに感動・興奮してた身としては、20年経って結局元の鞘に戻るというのがいまいち受け入れたくないというのが実際のところだった。でも当時のキャストと監督がゴーサインを出してるわけだから、観ないで「俺のトレインスポッティングは1で終わった」などと心中で喚くわけにもいかない。

 

前置きが長くなったけど、『トレインスポッティング』の正統な続編『T2 トレインスポッティング』を観てもその思いが覆ることは、うーん、なかった。そのままにしといて欲しかった感じがまだ拭えてない。

 

かつての「現在」と、かつて思い描いていた「未来」すら過去になった2017年に、おっさんになった4人が過去にすがる部分の残念さだけにしか目が行ってなかったんだと思う。その中でもまだ未来に進もうともがく良さの部分に注目できてなかった感じはしている。

 

もう一度観に行って書きます!1回目はこんな感じ!