読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

イタリアに行ってきた。 ④ローマ〜日本編

良きも悪しきも思い出色々なフィレンツェの駅を離れる感慨を感じる間も無くトラブる。電車が遅れに遅れているからだった。イタリアの列車は日本みたいに路線ごとにホームが決まってないので掲示板を注視していないといけないのは前書いた通りだけど、いつまで経っても到着ホームが表示されない。30分遅れの表示だけ出てる状態。不安。そわそわする。

 

掲示板は下から新しいのが現れて段々上に繰り上がっていくんだけど、真ん中上あたり(元々の出発予定の20分後ぐらい)になっても出てこない。焦る。またフィレンツェの駅でこんな思いしなきゃいかんのかいと思ったらやっとホームが発表。一息つく。

 

車中で前の席の日本人の女の子がバカでかい声で日本のお姉ちゃんか何かと電話しているのをBGMにボケーっと外を眺めていると電車が止まった。そのまま30分ぐらい止まってた。まあいいやと思って英語のアナウンスには耳を傾けずにぼーっと「やっぱイタリア人ってあの掃除のおっさんみたいのばっかりなのかもな」とか思ってた。

 

1時間遅れで駅に着く。そこから地下鉄に乗り換えて目的の駅に向かう。ローマの主要な地下鉄はA線とB線の二本で、これがテルミニという駅で交わっている。運賃は時間制の定額で確か€1.5(約200円)ぐらい。安くて助かる。

 

f:id:gadguard-twitter:20170429124341j:image

(ホーム。暗くて割と汚い。駅構内でポップミュージックみたいのが流れてて驚いた。)

  

それは良いんだけどこの地下鉄というのが中々物騒らしく、油断してると集団に囲まれてスラれたりするらしい。事前に一番不安だったのがこのスーツケースを持っての地下鉄移動だった。まあドア側に立たない、カバンは前掛けなど調べた対策をがっちりして常に気を張っていたら何事もなかったんだけど。

 

最寄駅から10分程歩いてホテルに到着。休んでコロッセオに向かう。ところが地下鉄を乗り過ごしてしまった。気付いた駅で降りて反対側のホームに行こうとするも、改札内からでは行けないらしい。なんという不親切仕様…。ローマの地下鉄にはこういう駅があるのだなあと勉強になった(投げやり)。

 

コロッセオ駅を降りると早速左手に石の壁が見える。

f:id:gadguard-twitter:20170504121536j:image

 

荷物検査を受け中に入る。デカくて風が気持ち良い。結構高いところまで席があった。

f:id:gadguard-twitter:20170504121600j:image

f:id:gadguard-twitter:20170504121603j:image

 

次はコロッセオの向かいにある遺跡群(フォロ・ロマーノ)に歩く。広い場所に石の建物の跡が点在している。

f:id:gadguard-twitter:20170504121859j:image

 

なんか目つきの悪い鳥に食べ物をたかられた。

 f:id:gadguard-twitter:20170504122029j:image

 

僕はカルボナーラが好きなので、その発祥のお店と言われてる(らしい)「ラ・カルボナーラ」に向かった。ウロウロ迷って辿り着くと昼休憩の時間だった。一応写真だけ撮った。

f:id:gadguard-twitter:20170504122833j:image

 

同伴者と気まずい空気の中彷徨っていると良い感じの入りやすそうなお店があって、アジア系の爽やかなウェイター兄ちゃんが声をかけてくる。カルボナーラもあるしそんな高くないしここでいいやと半ば投げやりで入店。席についてお店をググると、我々と全く同じ境遇でたどり着いた人が絶賛してて安心する。

f:id:gadguard-twitter:20170504122748j:image

 

カルボナーラ、めちゃめちゃ美味しかった。日本(及びアメリカ)のと違ってイタリアのは牛乳を使ってないので日本のより卵味が強く塩気が強い。飲まなかったけどワインにすごく合いそうな感じ。ボーノ。

f:id:gadguard-twitter:20170504123132j:image

 

食後にティラミス。ウェイターの兄ちゃん、気さくで良い感じだった。

f:id:gadguard-twitter:20170504123145j:image

 

もうなんか疲れたし金欠だしということでスーパーでお買い物してホテルで夕食にすることに。レジが3つ並んでんだけどレジ打ちながら3つのレジ越えて3人で笑いながら喋りまくってるし商品は放るし日本だったら殴ってたと思うけど「まあこいつらイタリア人だしな」と思えるレベルには順応していた。多分。カップ麺が期待してなかったけど美味かった。

f:id:gadguard-twitter:20170505125241j:image

f:id:gadguard-twitter:20170505125302j:image

 

ローマ2日目は勿論バチカン美術館へ。最寄駅で降りるとさもバチカン美術館のスタッフのものと思しきカードを首から下げた中東系のスーツ男に声をかけられる。立ち止って話を聞くと道案内してくれた。その道通りに行くとバチカン美術館が見えてくる。

 

するとまたさっきの男と同じ風貌の人に声をかけられる。何やら「君の持っているチケットではバチカン美術館しか見られなくて、我々が教会と大聖堂のセットのファストパスを売ってやる」的なことを言っている。「あ、やべえこれ偽物の人だ」と焦って振り切る。のちにググったらそういう詐欺だそうでした。危ねえ。

 

予約してない側の長蛇の列(なんで予約しないんだ?)を横目には入場。ロビーも人がごった返し。

f:id:gadguard-twitter:20170505125705j:image

 

 中。システィーナ礼拝堂以外は基本撮影オーケーの太っ腹ぶり。ダリとかもあった。

f:id:gadguard-twitter:20170506084731j:image

f:id:gadguard-twitter:20170506084735j:image

f:id:gadguard-twitter:20170506084813j:image

 

サン・ピエトロ大聖堂は無料な代わりに予約とかはなくて列が無限に伸びていたのでスルー。広場だけ行った。ここには何カ国の人々が集まっているのだろう。

f:id:gadguard-twitter:20170506142823j:image

 

そこからスペイン坂とトレビの泉に行くことにした。道中、やかましいおっちゃんに捕まって言われるがまま入ったトラットリアでピザ食べた。いくらか忘れたけど値段の割にいまいちだった。フードコートのやつのが美味かった。事前に聞いてたけどローマは特に物価が高かった気がする。観光地価格ってやつかな。

f:id:gadguard-twitter:20170506143510j:image

 

店を出てタバッキを見つけたので、お土産で頼まれていたタバコを買う。ググって、イタリアで一番ポピュラーな国産のMSという銘柄にした。カフェとタバッキが併設くっついてるような店で、店先にいたウェイターに画像を見せると「あるよ」と店に入れてくれる。一つ€5(約630円)。箱とその上についてる注意書き?がこちら。

f:id:gadguard-twitter:20170506143116j:image

もうネガキャンとかそういうレベルじゃない。ガチで潰しにきてる。なんかボロボロになった肺バージョンとかもあってバリエーション豊かに喫煙意欲を削ぎにきてて笑った。帰国して渡した人に微妙な顔をされたのは言うまでもない。

 

気温は25度ぐらいで、暑い。汗かきながらダラダラ20分ぐらい歩いて到着。スペイン坂周辺にはアパレル関連のお店が立ち並んでいて、観光地に比べて若者がとても多い印象。

f:id:gadguard-twitter:20170506144243j:image

(スペイン広場。ここまで書いてスペイン坂は渋谷にある坂のことだったと気付く。)

 

f:id:gadguard-twitter:20170506144511j:image

トレビの泉はすぐ近くだった。

 

コインを投げたかったが、人が多すぎて遠投みたいになるレベルだったのでやめた。いや、そんな迷信より俺は自分の身体の喜びを取ることにした。

 f:id:gadguard-twitter:20170506144705j:image

ああ美味しい。ジェラートには生クリームがとても合う。

 

夕食は前日と同じ理由で買ってホテルでとることに。ローマ高いんだよ。スーパーで買い物を済ませて電車に乗る。これでホテルに着けばこの旅行は95%おしまい。あとは朝ホテルに送迎が来てくれて、飛行機に乗って家に帰るだけだ。

 

そんなことを考えていたのが甘かった。なんとまた電車を乗り過ごすという痛恨の凡ミス。野球で言ったらサヨナラボーク(その試合2回目)級の失態を犯してしまった。サイアク。ただ乗り過ごしに気付いて降りた駅が改札内で反対側のホームに行ける駅だったのはラッキーだった。ほっと一息ついてホームで電車を待つ。遠くの暗闇の中に電車の光る目が見えてきた。

 

電車がそのまま僕らがいるホームを通り過ぎた。

 

「え、快速?」などと話してとりあえずもう一本待つ。やはりスルーされる。「人があんまりいないと止まらない仕組みなのか」とか思っていると、駅員(おそろのジャンパー着てるだけ。ゆるい。)が降りて来てイタリア語でなんか言っている。とりあえずエスカレーターを登れっぽいジェスチャーをしているので従う。結局駅から締め出されることになり階段を登っていると、街中にいるライフルを持った兵隊たちとすれ違ってビビる。駅の入り口には人が溜まっていて、次の駅の方向には人の流れができている。理由はわからないけど駅が使えないらしい。

 

「買った切符はそのまま使えるようにしたから」的なことを言われたので、周りに倣って歩いて次の駅に歩いて向かう。僕らと同じに電車にスルーされていた中国人母娘の母の方が次の駅の方向を手で教えてくれて嬉しかった。

 

 結局500m程歩いて次の駅から電車に乗り無事ホテルに着いたとさ。もう疲れすぎて晩飯の写真すらとってない。

 

翌朝朝食をとって「ああもう終わりかあ。疲れた。」などと思いながら荷物をまとめる。迎えに来てくれた兄ちゃんは車中でヘッドセット使ってずーーーーーっと誰かと電話していた。フリーウェイでは無茶苦茶飛ばすし基本運転が荒い。前の日にホテルの近くの十字路を渡ろうとして車が来たので待ってたらウインカー出さずに目の前曲がってったしイタリアは自動車の運転もゆるゆる。

 

路上で信号待ちしてると黒人(移民?)が前の車を洗車しようとしている。これで金をせびるらしいので驚き。あと途中で車止めてコーヒー買いに行ってた。最後までイタリアの仕事人はやっぱりゆるゆるだ。

 

空港でチェックインの列に並んでいると、前の方に日本人のツアーの集団が見える。その中にこの旅行の1ヶ月ほど前に10年ぶりぐらいに会った小学校の同級生に似てる人がいた。同伴者に「どこにでも似てる人いるんだねえ」とか話してチェックインを済ませる。

 

ロシア行きの飛行機は一番後ろの列の廊下側。席の真後ろがトイレなので、右肘の傍の廊下には常に人が溜まっていて落ち着かない。スタンリー・キューブリックの『シャイニング』を観ていると、前述の女性が向こうから歩いてくる。チラッと顔を上げると、やっぱりとても似ている。いやいやでもまさか。うん。こないだ会った時酔っ払ってたし。などと一人で気持ちを落ち着ける。

 

モスクワの空港に到着して、送迎バスに乗り込む。席が一番後ろだったのでバスも最後の乗車になる。ドアの傍に立っていると、またさっきの女性が友達と話しながら目の前に乗って来た。間近で声を聞いて「これはもう間違いないな」と確信したのでもう違ってもいいやと肩を叩いてみた。

 

不思議そうな顔でこちらを振り返ると3秒ほど固まってから「え、なんで?」と半ば引き気味に言われる。友達に「誰?」と聞かれると「え、小学校の友達…」と困惑気味で答えている。当時から変わっていなければ、僕の実家の裏徒歩1分のマンションに住んでいる人が同じ時間にイタリアのローマからロシアのモスクワにいたというとこになる。卒業旅行シーズンとは言えなかなかの(無駄な)強運ぶり。その子と別に仲良くないのがまた。

 

帰りの飛行機はとても長く感じて辛かった。けど行きの時になかった『シン・ゴジラ』(当時ソフト発売前)があったので1.5回ぐらい観る。やっぱり蒲田上陸までは全てが完璧すぎる。もしイタリアで『ゴジラ』が生まれていたら、『シン・ゴジラ』みたいな作品は生まれなかっただろうか。ケツに火がついてもローマに120mのバケモノが来てもまともに働かなさそうだもんな。そんなことを考えていると日本に着く。

 

ポケットWi-Fiを返しに行く時通ったエスカレーターの前で、空港職員の人が「電車のホームはこちらでございます」的なことをにこやかに言っている。仕事なのに。仕事だからか。日本に帰ってきた感じがする。

 

あとやっぱりウォッシュレットつきの綺麗なトイレがどこでも無料で使えるのはありがたいなあとつくづく思う。イタリア(だけじゃないと思うけど)は基本有料だし綺麗じゃないしウォッシュレットとかないし。

 

2時間ぐらいかけて一週間ぶりに家に帰る。何事もなく家に着けてホッとする。イタリアで買ったお土産がこちら。

f:id:gadguard-twitter:20170509131352j:image

ワイン、オリーブオイル、バルサミコ酢、パスタ、プレッツェル、チョコ、タバコ、ウォッカ等(これはロシアの空港)、フォトアルバム、ポストカード、etc。

お気に入りは何と言っても中央のブラーノ島の無愛想なおっさんから買った名物マスク。必要な人貸すので言ってくださいね。

 

最後に。あー久しぶりに和食食べられるなあと着いた家の食卓で出たもの。

f:id:gadguard-twitter:20170509132009j:image

同伴者と冗談めかして言っていたのが現実になりましたとさ。

 

おしまい。