静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

新作映画074: 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』

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監督:ジェームズ・ガン

出演:クリス・プラットゾーイ・サルダナ、デビット・バウティスタ、ビン・ディーゼル(声)、ブラッドリー・クーパー(声)、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、シルベスター・スタローンカート・ラッセル

 

※アイムグルート(若干内容に触れております)※

 

 

バトルロイヤルよりリミックスの方が意味わからんくないですか?いや、わかるけどリミックスだと総集編みたいじゃん?

 

ただ『シビルウォー』で一見さんお断り感がマックスに達したMCU作品において、続編ということを意識させないタイトルにするという発想自体は良いと思う。実際これからインフィニティウォーに向けて盛り上げようってタイミングで単体でこれだけ面白い作品を提示できているわけですし。

 

 

正直前作を観に行ったとき「皆さん何をそんなに盛り上がってらっしゃるの」などと冷めていたのがウソのように面白がっていた。

 

いや、というよりは「前作で皆が言っていたガーディアンズの良さをシリーズ2回目の鑑賞にしてやっと実感できた」と言った方がいい。

 

なのでガーディアンズ好きの方が読んだらあたりめえじゃん帰れアホと思われるのを承知で書くなら、それは「作中に溢れるアイデアとエンターテイメント精神」。これに尽きます。

 

そのことをはっきり感じたのは、宇宙船を修理するため残ったロケットが単身ヨンドゥ率いるラヴェジャーズの荒くれ者たちを翻弄するシーン。です。ここでロケットが使った地雷にビビビッときたわけです。

 

なんでかって言うと、普通なら地雷は爆発して終わりだからです。それが爆発すること自体は面白くもなんともない。大体砂や砂煙とともに人の姿が見えなくなって、晴れると踏んだ者がいなくなっている。

 

ただジェームズ・ガンと愉快な仲間たちは「そんなの面白くないじゃん」と言わんばかりに、地雷を踏んだ屈強な男たちを目測20mほどの空中に舞い上げたわけです。するとカットが夜空に輝く大きな月(的な衛生?)をバックに男たちが空中でジタバタする引きの画に変わります。

 

この時僕は「あー普通なら爆発するだけの地雷を空中に浮かせる兵器にするというアイデアを盛り込むことで、こんな面白いカットが実現するんだな。皆が言ってたアイデアとかエンターテイメント精神ってこういうことだったんだ。」と一人でニタニタしながら納得していたわけです。

 

前回はまあ初対面だったんでね、馴染めないうちにダンスとか始めるもんだから「なんだコイツら」感が拭えなかったっていうことなんでしょうかね。そのことが画面に溢れる楽しさに対する目を曇らせていたってことにしといてください。まあ「なんだコイツら」感が完全に払拭されたわけではないので、そこは次に期待ですね!

 

あとまあ何よりヨンドゥがあんなアレっていうのはずるいよ。走馬灯みたいのはずるい。よかった。