静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

さくらももこみたいなエッセイが書きたかった

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「あんたは季節の変わり目にしょっちゅう風邪をひいていた」と度々母親に言われていたことを思い出す。最近急にがーんと暑くなってきた反動がきたのか、やっぱり今とても疲れている。そんなに仕事が忙しい訳でもなし。身体って歳とってもあんま変わんないのかも。

 

自分の場合疲れていると気分が落ちて色々考えてしまう。そして考えたくなる時は一人で歩きたくなる時でもある。今は退勤してその足で家まで歩けるだけ歩く。疲れに任せて色々考えながら歩ければまだマシなんだけど、休みの前なんでアルコールで思考のスイッチを切り始めてしまった。我ながらでも側からみてもダサい。赤玉バンチがお供。

 

新宿西口の飯屋や居酒屋が人で溢れている。数日前まで新型コロナで皆はどこだって感じだったらしいけど嘘のように密。嬉しいけど素直に喜ぶにはまだちょっと早い感じ。

 

2本目レモンサワー。麒麟の謹製ってやつ。まあまあ好き。

 

まだ職場を出て20分余りに色んな人がいた。ペッパーランチから出てきた瞬間(多分店内でも)一人で喋りだす奴。リストバンド型のケースにスマホつけて自転車漕ぐウーバーイーツの兄ちゃん(SFガジェット感があってかっこいい)、首筋から袖まで何かの力で持ってかれたみたいな服着てるお姉さん、蒙古タンメン中本に並ぶ人、30キロぐらいのスピードで走りながらタクシーのドア閉めてる運転手。皆同じ飛行機が飛ぶ空の下に生きているようだ。昼間職場の上も通ってたみたい。見たかったな。

 

人と言えば今日は(多分)今生の別れがあった。自分の職場で半年勤めた派遣社員のおっさん。年齢は多分50ぐらい。背は高いが顔は穏やかなオランウータンみたいで、仕事中は丸眼鏡をかけていた。

 

とにかく仕事があまりできない人だった。派遣社員なので正当で決定的な理由があれば契約は打ち切ることができるんだけど、そういうのはなく絶妙なダメさ加減でラインのギリギリ上を飛び続けていた。返事と挨拶も不得手なのに加えて言われたことを素直にはいと言って受け入れることもしないので当然周囲からの目も冷たかった。

 

当の自分も他の人と同じくその仕事ぶりにとてもイライラしながらも仕事なんで最低限の態度を保って最低限のことを伝えるのが精一杯だったんだけど。指導や注意という形で関わることが多くて手がかかる人だった。

 

ただ、ただ。1年ぐらいで去った派遣の若い女の子には全く湧かなかった寂寥感が今は間違いなくある。なんでしょうねこれは。疲れてるからなのかな。いい映画を観たあとみたいな忘れ難さがあるというか。恋ですかね?あの人今何してるんだろうと、まだ思い出してしまいそうな。

 

もう退勤から1時間半経った。ファミマに入ったら「たらお」という名札を貼ったカラフルな落武者みたいな髪型の店員の人がいた。3本目緑茶割り。一緒に買ったスパイシーチキンを酔っ払いながら食べると大学生の時の2次会で食べるやっすい唐揚げみたいな味で懐かしくなった。とか言って生活水準は殆ど変わってない。

 

でも一人暮らしができたのはよかった。一人っ子の僕は実家で何一つ生きる力を持たなかったので、自立した人に憧れている節があった。自分は(今も)両親に上手く向き合えておらず、同じく実家暮らしの彼女と会うのにも都合が良いので、職場から実家と然程変わらない距離にわざわざ自腹で収入の3分の1弱払いながら一人暮らしすることにしたのだった。

 

全部過去形なのは来月から同棲することになったから(初期費用知って死んでます⭐︎)。一年の一人暮らしの間に向こうが泊まりに来てくれたりで多少練習はできたとは言え、一人暮らし以上に不安が多い。毎日同じ屋根の下で寝食を共にするというのはコミュニケーションが肝だと思う。コミュニケーションを取らなくても上手く回る仕組みを作れればそれはそれでいいと思うけど、今はまだそんなのは思いつかない(月次週次毎に家事をルーチン表にしてどっちがやったかわかりやすくしたいなとか思ったりはする)。

 

良くも悪くも一人っ子。幼少期から親に何も伝えなくても汲み取って付きっきりで世話してくれたのが今の自分の悪いところに直結していると仕事でも私生活でも思う。共通の親の事とかを話せる人もいないので余計内側に溜め込む癖がついてしまっている。一人っ子と言うと羨ましがられることが多かったけど、後々得なのは絶対兄弟持ちだよ。親の介護も金なきゃ全部持つんだぞ。

 

4本目。マイフェイバリットのフォーナイン(99.99)の次に好きな本搾りのグレープフルーツ。選んでる横で女性2人組が「LINEの返信の仕方がウザい…」みたいな話しててこえ〜。買ったけど尿意がやばくて飲めないので駅中で用足して電車乗った。

 

そんなんだから(前から思ってたけど)自分の子も一人っ子にはあんまりしたくない。職場でよくある「兄弟姉妹いそういなそうクイズ」してた時、職場の我儘で無責任で適当な人が一人っ子と判明した場で「○○(俺)は一人っ子っぽい」って言われて(マジでお前と一緒にすんなって思いながら)尚更そう決心した。

 

キョロ充とチョロQは踏める。壁に当たるとそれに沿って曲がるところとかも似てる。仕事中に考えてた。MCバトルでキョロ充っぽいやつに当たったら使ってくれ。

 

6月1日から映画館が再開するらしい。家で映画観るのが無理(マジで2ヶ月でアマプラで『ジョン・ウィック1,2』と『聖者たちの食卓』(←インドのバカでかい寺院の無料食堂のドキュメンタリー。良かった。)と金ローで初見の『魔女の宅急便』とぐらいしか観てない)なので観ても「スクリーンが大きかった」ぐらいしか感想がない可能性が高い。

 

コロナで飲みにも行けなかったので溜まってた膿が出てしまった。まあ俺のブログだしオールオッケー。世の中割とあれだけど僕の周りの人とフォロワーと動物には幸あれ。

 

さくらももこのエッセイを中学の図書室でめちゃくちゃ読んでたことを思い出した。天国の出来事も書いて出版してほしい。