読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

イベントレポート:コアチョコ映画祭@テアトル【後編】

f:id:gadguard-twitter:20160121111502j:image

前編読んでくれた方ありがとうございます!アパレル会の悪童、ハードコアチョコレート主催、「おしゃべり・飲食OK」の愉快なオールナイト上映イベント、コアチョコ映画祭レポート後編です。すいません、もし『爆裂都市』の感想目当てでいらした方がいたらブラウザバック推奨です。正直殆ど寝てました。オールナイト3本目だったんでね。はいすいません。

1本目深作欣二監督、北大路欣也、梅宮辰夫出演の『資金源強奪』。初フカキン監督作でしたけどまーこれが面白かった。いきなり銀行強盗をするシーンから始まるのですが、これが何を言ってるか全くわからないしカメラはブレブレでカオス。これはヤバいぞとニヤけてしまいました。
いきなり状況に放り込まれ訳分からないけど面白くなりそうな予感ビンビンという点で、やはり想起するのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でしょうか。
主人公が冒頭で自分の組の賭場から強奪した金を巡って共犯の2人の仲間、組、汚職警官が取り合う話なんですが、とにかく金もキャラクターも話も1秒足りとも足を止めず、常にドライブし続けるエネルギッシュな作品でした。個人的にこういうただただ面白い娯楽作は絶対100分以内に収めて欲しいと思ってるので91分という尺にも大満足です。
特にラストの某キャラがすごい高いところにいる見せ場とかバカバカしくて最高でした。多分お客さんも一番盛り上がってましたね。最早ファンタジー。

2本目は同じく深作欣二監督、ビック・モロー、真田広之出演の宇宙からのメッセージ MESSAGE from SPACE』。暗転した時のざわざわぶりから高い期待値が伺えます。かくいう僕も本家スターウォーズEP7の時話題になっていて気にはなってました。
もうネタとして観る構えが皆さん出来てたので本当に終始笑いが絶えない楽しい上映でしたね。星々瞬く宇宙空間というリスペクトたっぷりのファーストカットから大盛り上がり。スクリーンにデカデカと映し出される「監督 深作欣二」の文字とタイトル。原案・メカデザインに石ノ森章太郎。もう既に5億点。
内容としては、失礼なこと言いますけど、故深作監督に「どのくらい真面目に撮ったんですか?」と真顔で質問したいような感じでした。目が露出したガスマスクみたいなやつで地球出身の生身の人間が宇宙に出たり正気とは思えません。外宇宙に適応しすぎだろ。
 
スートリーとしては里見八犬伝をベースにお姫様とその従者が8人の勇者を集め故郷の星を死の星にした帝国を打倒する話ということなるのでしょうが、尺の殆どは勇者集めに充てられます。最初に集まる野郎3人が宇宙に旅に出るきっかけが「借金を返すために金持ちの女友達に金をたかったところ、交換条件で宇宙ホタル探しをさせられるから」というのが「ああ俺は深作欣二が撮ったSFを観ているんだな」ということが感じられて良かったです(?)。

選別方法として老若男女様々な人のところにリアベの実というものがやってきて、それに選ばれた者が晴れて勇者となるわけですが、これを8回(捨てたりする奴もいるので多分回数としては15回ぐらい)繰り返します。最早天丼ギャグの様相を呈していました。しかも当然の如く元々友達だった奴らのところに集中して落ちてきたりする訳で、もうご都合主義というのも生温い。発見する時にいちいちぽーぺー♫とかいってハイジみたいな牧歌的な音楽が流れるのも笑いどころです。

8人の内5人しか集まっていない状態で物語が大半進むので、あとの3人の数合わせ感が半端じゃないのもグッド。

ちなみに個人的に一番笑ったのはとある老婆の回想シーンの幼少期が完全におしんだったとこです。曲がりなりにもSF観てるのにいきなりおしんが出てきので不意打ちでやられましたね。

ただ15億の内4億を特撮にかけたと言うだけあって、特に戦艦が谷底に轟沈するシーンなんか結構な迫力がありましたよ。いや本当に。

散々言ってきましたけど、総括としては(結構なお金かかってるはずなのに)ルックはチープだし内容はめちゃくちゃ。でもそれをわかってるからこそ、そこを愛して笑い飛ばせる人たちと笑いながら一緒に楽しめる。オールナイトの楽しさここに極まれりといった、思い出に残る1本でした。

3本目の石井聰互(現・石井岳龍)監督、陣内孝則泉谷しげる出演の『爆裂都市 バースト・シティ』は前述の通り笑い疲れて寝てしまってました。ただなんとなく会場のリアクションが他2本より少なかったのは憶えてます。パワフルな作風に圧倒されて押し黙っていたのか、皆力尽きてたのか。多分どっちもでしょう。数少ない観たところでは泉谷しげるが少女の亡骸を抱きしめて叫んでいるシーンが鬼気迫ってました。石井監督の作品って全シーン全員そんな感じなんですけどね笑

f:id:gadguard-twitter:20160121110826j:image
半券抽選でこんなイカしたパーカーも当たったし、個人的には3500円は割と得した気分です。いや冷静に考えたら旧作1本1200円は若干高いような気がするんですが、この値段で入りも良かったので間違いなく来年以降も開催されるでしょう。繰り返すになりますけどオールナイトってわかってて(楽しむ体制を整えて)来る人が多い訳ですから、リアクションも大きくてやっぱ楽しいですね。ましてコアチョコ映画祭は飲食おしゃべりOKとオープンなイベントでしたから尚更でした。楽しかったー!!