読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

新作映画071: 『T2 トレインスポッティング』 1回目の雑感と前作の話。

f:id:gadguard-twitter:20170423150200j:image

監督:ダニー・ボイル

出演:ユアン・マクレガーユエン・ブレムナージョニー・リー・ミラーロバート・カーライルケリー・マクドナルド、アンジェラ・ネディヤルコーバ 他

 

 

ダニー・ボイルの最高傑作はロンドンオリンピックの開会式。

 

トレインスポッティング』に出会ったのは高校生のときで、映画の「え」の字も知らないような頃だった。元々アンダーワールドが好きで、印象的な使われ方をしていると聞いて観てみた。ラストシーンのカタルシスが忘れられない。ボーンスリッピーがかかり出すタイミングがたまらん好きなんですねー。

 

前作を見返していて気付いたこと。執行猶予がついたレントンに対してシックボーイ(現サイモン)が「Choose the life」とサラッと言う。これに「将来を考えろ」と字幕がついている。「未来を選べ。」のキャッチコピーが有名だけど、会話の中で訳すとこういう普通の言い回しになるのだろう。

 

 ラスト、マーク・レントンが不敵な笑み(に僕は見える)を浮かべてこちらに歩いてくるラストシーンは、歪なやり方ながら「未来を選んだ」人のそれだった。「友達だもんな 仕方ないよ」という言葉に表された地元の友達関係という泥沼、そしてドラッグという泥沼からダーティーな方法で飛び出す爽快感にヤラれた。その決断にスイッチした瞬間(=かつての仲間に顔に煙をかけられた瞬間)に流れ出すのが例の曲というのがまたとない使われ方だと思う。

 

そんな彼の20年後が描かれてしまうということ自体にいまいちノレない自分がいた。未来を選んだマーク・レントンがその後どうなったかということに興味がないわけではない。どちらかと言えば「そのままにしといてほしいナア…」という思いが強かった。

 

なんというか、前作のラストで「開かれた未来」とか「狭い地元の関係から広い場所に飛び出す」といったところに感動・興奮してた身としては、20年経って結局元の鞘に戻るというのがいまいち受け入れたくないというのが実際のところだった。でも当時のキャストと監督がゴーサインを出してるわけだから、観ないで「俺のトレインスポッティングは1で終わった」などと心中で喚くわけにもいかない。

 

前置きが長くなったけど、『トレインスポッティング』の正統な続編『T2 トレインスポッティング』を観てもその思いが覆ることは、うーん、なかった。そのままにしといて欲しかった感じがまだ拭えてない。

 

かつての「現在」と、かつて思い描いていた「未来」すら過去になった2017年に、おっさんになった4人が過去にすがる部分の残念さだけにしか目が行ってなかったんだと思う。その中でもまだ未来に進もうともがく良さの部分に注目できてなかった感じはしている。

 

もう一度観に行って書きます!1回目はこんな感じ!

 

イタリアに行ってきた。 ③フィレンツェ編/2日目

【朝食の話】

フィレンツェのホテルの朝食。反省を活かして少なめにとる。イタリアのフルーツジュースはやけに美味く感じた。パックのも飲んだけどやっぱり美味かった。なんでだろう。

f:id:gadguard-twitter:20170413190353j:image

 

僕らが入った時は夫婦が一組いただけだったんだけど、食堂に入ってきたギーグ風の少年にグッモーニンと挨拶された。多分高校生ぐらいの男子二人組だった。段々若い現地人が増えてきて、二人もその集団のメンツと会話を交わしている。最後に壮年の男女が入ってきて若人たちに何やら指示らしきものを出してる。多分修学旅行的なサムシングだと気付く。同伴者は「だから昨日の夜廊下めっちゃうるさかったんだ」と納得。楽しそうだった。

f:id:gadguard-twitter:20170413190201j:image

 

 部屋に戻って出発準備。部屋からの眺め。

f:id:gadguard-twitter:20170418173922j:image 

イタリア(少なくとも僕らが行った都市部や観光地)には駐車場という概念がないらしく車は全部路駐。そもそもブラーノ島を除けば一軒家というものをほぼ見なかった。ちなみにブラーノ島には車自体なかった。

 

なのでイタリア人は縦列駐車が上手いのかと思ったけど車はどれもボロッボロで汚くてキズだらけ。ググったらイタリア人はむしろ「車が綺麗なやつは車もロクにのってなくてダサい」ぐらいの価値観で、日本やアメリカに行くと車がピカピカで驚くらしい。

 

【ウフィッツイ美術館でビール】

朝一で向かったのはかの有名なウフィッツイ美術館。

f:id:gadguard-twitter:20170418174411j:image 

 

エントランス付近の列の最後尾周りをここかここかとウロウロしているとハンチングを被った爺さんに「ヨヤク?」と声をかけられる。「スィスィ」と肯定の意を示すと、「サンバン!」と道挟んだ反対の人の列を指さされる。サンキュー爺さん。無愛想な受付の姉さんに予約票を見せるとなぜかチケットとともに小銭を貰う。理由はわからない。

 

中は詳しくないので写真のみで割愛。同伴者が美術好きなので度々解説を聞きながら観て歩く。

f:id:gadguard-twitter:20170418175354j:image

f:id:gadguard-twitter:20170418175435j:image 

 f:id:gadguard-twitter:20170418174652j:image

f:id:gadguard-twitter:20170418214001j:image

ロッキーと

f:id:gadguard-twitter:20170418175325j:image

ブラックマヨネーズ小杉がいるのはわかった。

f:id:gadguard-twitter:20170418175544j:image

 

広くて歩き疲れたのでカフェテラスで休憩する。そういえばイタリアに来てから名物イタリアンコーヒーをちゃんと飲んでないことに気付く。メニューを開く。

f:id:gadguard-twitter:20170418175719j:image

 

 うん、結局これなんだ。イタリアンビールを飲んでいないことにも同時に気付いてしまったんだ。コーヒーは同伴者が画面奥で飲んでるのでいいんだ。

f:id:gadguard-twitter:20170418213303j:image

 

シメ(?)にジェラートパフェ。生クリームとジェラートが合う合う。うんまい。

f:id:gadguard-twitter:20170418213612j:image

 

ヨーロッパは曇りが多いイメージだったけど、幸い陽射しは出ずっぱり。気温も25度とかあった(丁度今の日本ぐらいですね)。そんな陽気でゆったりしていると、フィレンツェって(昨日のアクシデント差し引いても)とても素晴らしいよねという話になる。

 

【ラーメン屋でビール】

昼食を前日ミケランジェロ広場に行く途中に発見したラーメン屋(!)でとることにした。その名もことラーメン。

 f:id:gadguard-twitter:20170418214603j:image

 

店内に入るとでかでかと「ラーメン」の文字。日本語ネイティヴ目線だとお世辞にも上手くはないけどその意気や良し。

f:id:gadguard-twitter:20170418214820j:image

店内。そこそこ埋まってた。皆箸で食べてた。

f:id:gadguard-twitter:20170418221416j:image

 

何はともあれ。ちゃんとキリンだった。

f:id:gadguard-twitter:20170418221450j:image

 

お待ちかね醤油ラーメン。美味しい。上等な生麺の袋ラーメン食べてる感じ。ただ麺が変に平べったくて散り散りになってるのがなんかまあ。でもそれって多分手打ちしてるってことだもんな。その意気や良し。飲み物とセットで€14(約1700円)。まあ、良し!!

f:id:gadguard-twitter:20170418221427j:image

 

ちなみにホテルの帰りにウロウロしてたら完全に日本にあっても違和感のないようなラーメン屋もあった。番気ラーメン。次は行きたい。

f:id:gadguard-twitter:20170419132828j:image

 

【お土産を買う】

程々ぶらぶらして

f:id:gadguard-twitter:20170419133005j:image

 

前日夕食をとったフィレンツェ中央市場でお土産を買う。入ってすぐのお店に日本人の女性の方が働いているので吸い寄せられてしまった。ワインとかオリーブオイルとかバルサミコ酢を買う。お菓子の専門店に行くとここにも日本人。フィレンツェには在住してる日本人が他と比べて格段に多い感じがした。

 

同伴者の希望でフィレンツェ名物マーブル紙の専門店にも行った。感じのいいお姉さんが流暢な英語で喋りながら実際にマーブル紙を作るところを見せてくれたりした。箱に水を張ってそこに特殊な絵の具で線を引き、筆で広げる。これを何色かやって下から紙をくぐらせるこんな感じの柄が紙につくのだ。

f:id:gadguard-twitter:20170419133752j:image

 「ウルトラQだ…」と一人で呟いたが誰にも通じなかった。

 

日本の文庫本サイズ(村上春樹の本が挟まってた)のブックカバーを見ていると「日本人はお金持ってるから日本人向けのグッズを置いてるのよ(笑)」。迷った挙句フォトアルバムを買った。後日この旅行の写真を入れたら丁度良かった。

 

【夕食。トラットリアへ。】

一旦ホテルに戻って、事前に予約しておいたトラットリアに向かう。ちなみにトリップアドバイザーという海外旅行情報サイトからレストランを探せば、その場でメールアドレスと人数、日にちと時間を指定して予約できる上に早い/遅い時間帯では20%オフになったりするのでとても便利だった。

 

到着。

f:id:gadguard-twitter:20170419134310j:image

 

入店して予約してる旨と名前を告げるとジェイソン・ステイサムに70%ぐらい似てるナイスガイが英語で対応してくれる。

f:id:gadguard-twitter:20170419134427j:image

f:id:gadguard-twitter:20170419134449j:image

 

フィレンツェには「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(=フィレンツェ風Tボーンステーキ)」なる名物料理がある。キアナ牛というイタリアらへんの貴重な牛の助骨の部分を骨ごと約1キロ炭火焼きにする豪快な料理。焼き加減の問題で800g以上の量を一度に焼かなければならないという。

 

フィレンツェに行ったことのある人からも「フィレンツェは肉が美味い」とオススメされていたので、めちゃくちゃ食べたかったのだけど、何せ量が多い。ヴェネツィアで頼みすぎてバカを見たトラウマからかなり躊躇される。

そして、勿論高い。1キロで€75(約9300円)。

 

うんうんいって迷っているとステイサムが「うちのオススメはやっぱりビステッカだよ。キアナ牛だよ。」と誘惑してくる。「いや、二人で1キロって多くない?食べられる??」と尋ねると「いや、骨込みで1キロだから!いけるよ!俺を信じろ!」と言われて、オーダーする決断を下す。念のため注文は付け合わせのサラダとワイン、水に留めておく。

 

繋ぎで一品サービスしてくれた。なんていうのかわからないけどバゲットにソースがかかってるやつ。牛肉の風味が効いていて、余りの美味さにテンションが上がる。

f:id:gadguard-twitter:20170420112719j:image

 

オーダーから20分ぐらいでビステッカ襲来。で、でかいよ。やっぱりやめておけばよかった。

f:id:gadguard-twitter:20170419135800j:image

 

意を決してフォークで肉塊に立ち向かう。美味いのは勿論、脂が控えめで食べやすい!これならいける!と二人であっという間に半分ぐらい消化。適度に時間をかけてもう半分完食した。焼肉食べ放題以外で肉のみで腹が一杯になるとは思わなかった。噂に違わぬ美味でございました。

 

ステイサムが帰り際に店のロゴが入ったオリーブオイルをくれた。酔った勢いで「今まで食べた料理で一番美味かった」などと言ったら苦笑された。このディナーで「ローマがフィレンツェを超えることはないだろうから、フィレンツェが一番良い」という結論に達する。僕が同伴者の言い出したイタリア行きに賛成したのはグルメ目的だったので、いろいろ食べられたこの日が結果的に一番良かった。トラブルもなかったしね(ブログ的には面白くない)。

 

お礼も兼ねてお店のページはこちら。フィレンツェに行ったら是非。

 https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187895-d1801863-Reviews-Trattoria_dall_Oste-Florence_Tuscany.html

 

帰り道。ホテルに帰って寝た。

f:id:gadguard-twitter:20170420144012j:image

 ローマ編に続く。

 

 

 

新作映画070: 『キングコング 髑髏島の巨神』

f:id:gadguard-twitter:20170410212010j:image

監督:ジョーダン・ボート=ロバーツ

出演:トム・ヒドルストンブリー・ラーソンサミュエル・L・ジャクソンジョン・グッドマン、ジン・ティエン、ジョン・C・ライリー

 

 

キングコングをまたやる、そしてゴジラと戦わせると聞いたときはあまりテンションが上がったりはしなかった。年明けに今年公開予定の映画をパラパラ見て「あ、今年やるんだ…」ぐらいのリアクションを心の中で取ったレベル。

 

いつだかふとTLに本編からコングとスカルクローラーの取っ組み合いを23秒抜き出したPR動画が流れてきた。ぱっと見てみると

 

「あ、これは完全に良いわ。完全にわかってる人だわこの監督。」

 

と謎の上から目線とともに期待値が爆上がりしてしまっていた。


キングコングの宿敵スカル・クローラーとコングが衝突!『キングコング:髑髏島の巨神』本編映像

 

やはり手前に主人公たちが走り奥で二大巨獣が睨み合う最後のカットが好み。重量感、実在感、飛沫の表現などどれをとっても見事。中でも特に気が利いてるなあと思うのは、岩をぶつけて顔を上げたコングが画面手前の人間たちが逃げているのをしっかり目視確認しているとこ。これ!この仕草からコングには意思や知性が備わっており、他の動物とは一線を画しているということが伝わってくる!良いね〜!ってことなんですよ。

 

実際本編中にもそういう描写が散見されました。例えばコングが引っこ抜いた木を武器として使う際、剣を鞘から引き抜くような動作で葉っぱを削ぎ落とすところ。予告にもあった、怒ってヘリコプターに木を投げた時は葉っぱがついていましたから、わざわざ葉っぱを落とすというところには落ち着きの感情のようなものが読み取れるかもしれません。

 

そういう描写の積み重ねや表情の変化によってコングに親近感が湧くことは言うまでもありません。更に高橋ヨシキの「暗黒ディズニー入門」を読んでいたら丁度こんな記述がありました。

 

 

 僕は不勉強なので'33年版は観ていませんが、僕は2017年の現在、髑髏島の巨神を観て'33年当時の観客と同じものを共有できたみたいです。『クリード チャンプを継ぐ男』や『シン・ゴジラ』のように今の人間にフィットした今のやり方で原典の感動を味あわせてくれることは有難い。正直今'33年版を観て「わぁ〜コングが人間みたいだぁ〜」とは思えない、それどころか僕のような無教養は「カクカクしててしょぼい…なんで当時の人はこの猿に一喜一憂してたんだ…」とまで思ってしまうかもしれません。実際往年の名作と言われるものは今見るとガッカリなんてのも(個人的には)少なくありませんでしたから尚更そう思います。

 

そんな僕らのヒーロー状態のコングを更に中盤で改めて人間と対峙させることで僕らが肩入れしているのが人間からコングへ逆転してしまっていることに気付かされるのが恐ろしいところ。「ゴジラより怖いのは、私たち人間ね」と尾頭さんも言ってた通り「人間の方が恐ろしい」って主張はありがちっちゃありがちですが、かっこいいキメ画(爆煙をバックに睨み合うサミュLとコング)でもってハッとさせてくれるのは良い。

 

そういうモンスターヒューマンサミュLがああなってしまったのにもベトナム戦争に敗北し仲間を大勢失った直後という理由がしっかりある。尚且つ髑髏島という未開の地に説得力を持たせるのにもランドサットが開発された直後という時代背景がジャストフィットしてる。宇多丸も言ってたしそれ以前にTwitterでもよく見るけど、この辺の設定が話に説得力を持たせてるのが偉い。更に「コングが成長期」というエクスキューズを入れることで(おそらく)約40年後に控えるゴジラ戦での大きさのギャップの問題も解決してしまうというね。スキがない。

 

全体的に特に文句ナシの秀作だなあと。敢えて言うなら一応主人公のトム・ヒドルストンがガスマスク無双ぐらいしかしてないっていうのがね(もしかしてドロヘドロオマージュとかなのかな)。まあ主演コングだからいいや。

 

あとここまで読んでくれた人にお礼として教えてあげるけど、ブリー・ラーソンのおっぱいに助演女優賞あげようと思って「ブリーラーソン おっぱい」でググったらスゴいもの見れたぜ。見たら☆つけてくれよな。

 

イタリアに行ってきた。 ②フィレンツェ編/1日目

 

【特急列車でフィレンツェへ】

 ホテルからメストレの駅まで、歩いてスーツケースガラガラひいて5分程。特急の券(というかただの紙っぺら)が事前に同伴者のもとに送られていたので、ホームの確認して乗るだけ。なのに異常に不安になる。ヴェネツィアの一件がトラウマになっている。

 f:id:gadguard-twitter:20170403155832j:image

 

ホームにいるだけなのに文化の違いが見てとれて面白い。一人旅と思しき大柄の若い黒人の男が立っていると、いきなり隣にいた白人のお婆さんが話しかけている。旧知の仲かのようにずっと喋りまくっていると、さらに別の男が会話に乱入してくる。さも当たり前のように会話が続いている。

 

イタリア人は本当に喋るのが好きらしい。ネットで見た話だけど、喋り好きが高じて駅の自動券売機より人がいる窓口の方が混雑するらしい。海外では置くと破壊されるので自販機が普及しないという。イタリアのタバコの自販機なんかも檻の中に自販機があって、その隙間から指を入れて操作しなきゃならないようなのもあった。なんだけど、イタリア人にはタバッキ(タバコ売ってるコンビニ的なところ)に行ってなんか喋りながら買う方が性に合ってるのかもしれない。店に入ったりするときも必ず店員に挨拶するし、服見てて喋りかけられるのが嫌な僕なんかとは真逆だと思う。

 

あと掃除のおっちゃんも見てて面白かった。

f:id:gadguard-twitter:20170403161512j:image

ハゲ気味の良い感じの爺様が下に続く階段の淵(?)のとこを洗剤垂らして雑巾で拭いてるだけなんだけど、拭き方が死ぬ程雑で洗剤の拭いた跡とか超残ってるし本当「僕にやらせて下さい」と言いたくなるぐらい適当。そのくせとても上手な口笛吹きながらやってるのが笑えた。日本にいたら完全に頭のおかしい人であろうけど、誰も気にも留めない。

 

ヴェネツィアの時も書いたけど、イタリアは全体的に遠くを見れば綺麗だけど足元やすぐ側に目を向ければ街も道路も汚い。ローマの郊外なんか特に建物中落書きしかないし地面も舗装されてないのでガッタガタ。このハゲ爺さんのような人が大半とは言わないけど、でも多分この力の抜けた感じがイタリア人に感じる、日本人には感じない余裕に繋がってるのかもなあと思う。この話を年上の友人の方?(こういう人のことなんて言っていいのかわからない)にしたところ「日本人は過剰なサービス要求が自分たちに返ってきてることに気付いてない」と言ってて非常に納得した。

 

いきなり話が逸れました。特急が来ました。割と快適でした。

f:id:gadguard-twitter:20170403163404j:image

f:id:gadguard-twitter:20170403163507j:image

 

【ホテル着 そしてトラブルへ】

2時間程でフィレンツェの駅(サンタマリアノヴェッラ)に到着。駅からホテルまでの歩道がとにかく狭い。しかも車道に座り込んだ乞食が手を出して来たりしていたりして、スーツケースをひいて歩くのが難しい。10分程歩いてホテルに到着。チェックインまで3時間程あったのでスーツケース預けてぶらぶらしようかと話していたのですが、ここでトラブル発生。

 

受付で同伴者が名前を伝えると、フロントの若い女性が何やら超早口の英語でべらべら喋っている。感じや口ぶりから普通じゃない事を察して耳を傾けると、「予約は受けているが旅行代理店から金が振り込まれていない。50ユーロ払ってくれたら泊めることは可能。」ということだけわかった。勿論事前にお金は代理店に納めているので、向こうのミスということはすぐわかる。50ユーロ払うのは癪なので「現地の緊急連絡先に連絡するので電話を貸してくれ」と言ったら上手く伝わらなかったのか単に断られたのか借りることができなかった。まあ仕事で使うもんな。

 

ご存知の方も多いと思うけど、海外旅行先では携帯は機内モードにしておかないと、現地の回線に接続してしまいそれだけでお金がかかる(らしい)。その上で電話をするとなるとまた高めの電話代が発生する。ので携帯の通話はできない。ただLINEの通話はポケットWi-Fiだけでできんだね。すごいね。代理店はLINEのホットラインを設けろよと同伴者がぼやいていた。

 

なので公衆電話の場所を尋ねると、やはり早口で何言ってるかわからない。というかそもそもあまり街中にないらしくフロントの人もしばらく「あそこにあるんじゃない?」みたいな感じで話し合っていた。仕方ないのでスーツケースを預かってもらって(と言ってもロビーのトイレの横の台に置いとくだけ。マジ心許ない。)、駅まで戻って公衆電話を使うことにした。

 

早歩きで駅に向かう。フィレンツェの街並みを楽しむ余裕など1ミリもない。電話に立つ。まずコインの入れ方がわからない。一瞬悩んだが、10円ガムの自販機みたいにコインを垂直に入れて機械に押し込む(?)と入っていった。が、そのまま素通りして落ちてくる率が尋常じゃなく高く、ただでさえ焦っているのに本当にやめてほしかった。何度か電話を殴りそうになった。続いて現地の緊急連絡先にダイヤルする。…繋がらない。画面にイタリア語で何かしら表示されるけど勿論わからない。同伴者がもう一つ番号を控えてくれていたのでそっちにもかける。繋がらない。何度やっても。僕が殴るまでもなく壊れているんじゃないかと疑い始める。

 

そうこうしていると隣の電話に若い女性がやってきて迷うことなく操作、軽快に喋りまくって颯爽と去っていく。電話がイカれているという線がなくなった以上、希望が見えたようなそうでもないような。

 

ウザがられるのを承知で向かいにある鉄道会社の窓口に聞きに行く。30そこらに見える女性は「この通りに電話すれば大丈夫なはずよ」的なことを気持ちよく教えてくれた。うん、でもかからないよ。ここまでで駅に来てから1時間半ほど経過。「もう嫌だ、帰りたい」などと思っていると、同伴者が僕らが依頼した代理店と提携している現地の代理店のオフィスの連絡先をググって発見するファインプレー。すかさず電話するとやはりかからない。何だこれは。

 

シビれを切らして携帯の機内モードを解除してかけてみた。今この不安を取り除けるなら多額の電話代の方がマシじゃいとすら思えるほど追い込まれていた。あっさり数コールで男性が英語で応対してくれる。「日本語を喋れる人をお願いします」と伝えると、おばちゃんボイスの日本語が聞こえてくる。この時の安心感たるや天にも登る勢いだった。

 

結局その人が「(日本時間は夜9時なので)代理店がオープンしたら確認する」とホテルのフロントとと話をつけてくれて普通に宿泊できることになった。これにて一件落着。寿命を2週間ぐらい消費した。ファックでした。

 

【夕陽を見にミケランジェロ広場へ行く】

2時半ごろホテルに荷物を置いて移動開始。目的地はミケランジェロ広場。丘の上にあって夕陽がいい感じらしい、と同伴者たっての希望である。歩いていると何やらデカい壁のようなものが見える。全然イタリアにそぐわない例えをするなら秋葉原ヨドバシカメラを彷彿させる。広いところに出るとこんなものが屹立していた。

f:id:gadguard-twitter:20170407172110j:image

 

なんかと思ったら噂のサンタマリアデルフィオーレ大聖堂であった。デカい。デカすぎる。

f:id:gadguard-twitter:20170407172207j:image

 

道中の風景。

f:id:gadguard-twitter:20170407172726j:image

f:id:gadguard-twitter:20170407172801j:image

 

丘にたどり着く。また日本例えをするなら日光東照宮の家康の墓に至る階段ぐらい石段を登るとやっとつきましたミケランジェロ広場。とりあえずビール。とワイン。

f:id:gadguard-twitter:20170407173003j:image

f:id:gadguard-twitter:20170407173014j:image

f:id:gadguard-twitter:20170408080616j:image

 

日が暮れてくるとこんな感じ。皆階段から眺めておりました。なんかサプライズでプロポーズした人がいたっぽくて、皆ヒューヒュー言いながら拍手しててヨーロッパっぽかったよ。

f:id:gadguard-twitter:20170407173133j:image

f:id:gadguard-twitter:20170407173216j:image

 

晩ご飯はフィレンツェ中央市場のフードコートでピザとワインやりました。フードコートとは言え味は超本格的だったよ。

 

f:id:gadguard-twitter:20170407173519j:image

f:id:gadguard-twitter:20170407173342j:image

 

もうトラブルや考えたことで無駄に長くなってしまったので一回ここで公開。

フィレンツェ/2日目に続く。

 

 

新作映画069: 『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』

f:id:gadguard-twitter:20170402082839j:image

監督:金田治

出演:飯島寛騎、瀬戸利樹、松本享恭、松田るか、立石晴香丸山敦史、岐州匠、山崎大輝、大西利空、松本岳、松本寛也小田井涼平ダイアモンド☆ユカイ

 

 

仮面ライダーの映画は毎年春、夏、冬の年3本公開されます。今作はその中の春に当たる作品。春映画の特徴は「毎年大雑把なクロスオーバーと何のこだわりも進歩もない金田治の演出が冴え渡っている」ところ。言うなればスープがヌルくて麺が伸びたラーメン。

 

でも僕は割とこの春映画が毎年楽しみになってたりしてます。なぜかと言えば、春映画は(最大限良い言い方をすれば)マズいなりにどんなものを出してくるのかわからないサプライズ精神に富んでいるからです。夏(テレビ本編に繋がる正当なエピソード)、冬(直近の2大ライダーが共演)はある程度定型化されている節があるので、出来が良くても悪くても想定内の枠に収まることが多いです。

 

しかし、春映画は東映が持て余しているヒーローや怪人のスーツなどのインフラを活用したいという思いがあるのか、作品の垣根を超えてとにかくヒーローや怪人を総出演させることが目的となってしまっているようなところがあります。つまり、とにかくヒーローマシマシ。従って、90分程度の枠の中で独立したそれぞれの作品の世界観を繋げるためストーリーは大雑把になりがちなのです。そういうところから生じる「何でもアリ」なところは普通に見れば欠点と断定して然るべきでしょうが、どうも僕はこの毒の部分にアテられているようです。

 

例えば2015年の『仮面ライダー3号』ではdビデオ用のコンテンツである『仮面ライダー4号』へ展開を繋げるため、「当時毎週テレビ本放送で活躍していた2号ライダーを劇中でアッサリ死亡させ、彼の遺影に主人公とヒロイン(死亡した彼の姉)がコメントして映画が終わる」という事件がありました。そのシーンでちびっ子たちで半分ほど占めていた劇場が上映中とは思えないほどざわつきまくっていたのは忘れられない映画体験(?)として記憶に残っています。当時はマーケティングのためにキャラを軽視する東映のそんな姿勢に激怒していた気がするんですが、観た後の居酒屋トークは盛り上がり、今では(許したわけではないけど)まあ思い出にはなってます。

 

だから、そういう口あんぐりなサプライズを少し期待してしまってるんですよね。不健全な楽しみ方なのは重々承知なんですが、僕の中では紛れも無い事実です。

(ここまで春映画ディスしてきましたけど、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』は捻くれ抜きで純粋に大好きであることはお断りしておきます。)

 

仮面ライダー1号』の時もライダー春映画に関しては少し書いたのですが、改めて所感をまとめてみました。ここから本作の感想に入ります。

 

結論から言って『超スーパーヒーロー大戦』は紛れもなくダメでした。何がダメだったかと言えば、それは「ただただダメなだけ」なところです。つまり、僕がここまでたらたらと説いてきた、春映画の名物的な魅力として認めていた「毒」の部分すらこの作品には欠落しているということです。冒頭に書いた通り、大雑把なクロスオーバーと金田治の既視感しかない演出がだらだらだらだら続くだけ。印象としてはこれに尽きる。加えてこの映画には言いたいことがいくつかある。

 

まず、音の話。

いつもテレビで見ているヒーローたちの活躍を映画館で観るとき、その贅沢さを一番感じられるポイントは音だと僕は思っている。毎週テレビで聞いている(いた)はずの変身音が、映画館の音響だとまた違って聞こえたり、普段聞こえなかった低音が聞こえてきたりした時、普段と違う環境にいることを身体で実感できる、のだ。

 

本作ではその音がなぜか異様に小さく設定されていた。今まで複数のヒーローが同時に変身する時は(あまりにワチャワチャうるさいので)小さめに抑えてある時はあったのだけど、今回は単独で変身する時も蚊の鳴くような音しか聞こえて来なかった。ここは大いに不満。

 

(ちなみに立川シネマシティのシネマ1で観たけど、こないだ『たかが世界の終わり』を観た時は「恋のマイアヒってこんな低音聞いててかっこいい曲だったんだな」って感動したので劇場のせいではないと思う。)

 

あと、音と言えば劇伴が鳴らない場面がとても多くて、鳴ったとしても何が画面から浮いてるような違和感があった。会話シーンに謎に間があったりとか、全体的に終始スカスカな感じがした。特にキャラセレクトの場面のコントはあまりにダラダラしてるし劇伴は浮きまくりだし本当に辛かった。90分しかないのに、なんなんだろう。

 

上記の事も含め、総じて編集がおかしいと思う。終盤は3つの話が並行している状態になるんだけど、良いところでコロコロ話をシフトさせるので非常に気が散った。

 

ドラマパートの話。

飛彩というパーフェクトドクターをメインに据えて、過去の自分のミスと向かい合わせ克服させるというドラマはいい。筋書きだけ見れば。

 

僕は「患者のコンセンサスが得られないから手術できず、そのまま患者を消滅させてしまった」のはドクターの責任じゃないじゃんと思って観ていたので、それでウジウジ問答した挙句「やっぱり俺は悪くなかったんや!」って吹っ切られても「だからそうだろ」としか思えなかった。ていうかそういう話だったと思うんだけど、書いてて自分に自信がなくなってきた。ナーガのくだりは素直によかった。とは言え「そんないいネタテレビ版でやらなくていいの!?」というノイズが無いわけではなかったけど…。

 

毎回東映特撮の映画は放送中のテレビシリーズのオープニング曲をバックに宣伝として(公開1ヶ月前ぐらいから)映画の映像を流したりするんですが、今回はそれがなかった。仮面ライダーエグゼイドは最近OP映像がなかったのでともかくとして、キュウレンジャーも公開直前でようやくそれをやった。加えて気になったのは1日の上映回数がとても少なく感じたこと。公開1週間しか経っていないのに、東映大泉撮影所のお膝下(真横にある)であるTジョイ大泉でも

 3回しかかかってない。

 

ここからは邪推でしかないのですが、今回は歴代のスーパー戦隊仮面ライダーのキャラたちを「ゲームの中のキャラ」とし、これまで以上に割り切った扱いをしていた。その代わり現行のキュウレンジャーとエグゼイド(+数人の先輩ヒーロー)をメインに据えていた。それ時代はとても良いと思う。現行キャラのナーガの設定をちゃんとドラマに取り入れていたのは評価したい。

 

が、それ故にテレビシリーズと並行して撮影する兼ね合いで撮影スケジュールがこれまで以上にカツカツで編集の時間があまり取れず、宣伝にも労力をかけなかった(られなかった)…のかもしれない。

 

でも(勝手にそんな邪推しておいてなんですが)そんなこと僕らには関係ないのでちゃんとやって下さいよと本当に言いたくなった。ちょっと今までにはない悲しさがある。エグゼイドもキュウレンジャーも本放送が最高に面白いだけに余計に。

 

あとユカイが酷かった。

 

 

 

イタリアに行ってきた。 ①出発~ヴェネツィア編

こんにちは。前回の記事で「これから特撮映画が3本続くけど皆よろしくな!」と述べましたところこんなことに気づきました。

 

「女性読者がいなくなる」

 

何か女ウケ良いネタないかなあと思ったらこないだイタリアに行ったんでした。『ベニスに死す』も『ローマの休日』も『インフェルノ』も観てないから本当に映画のこと関係なく女ウケ狙いだけで書きます。いつもよりガーリーな文体になるかと思いますのでご了承ください。全3回旅行記です。

 

最初に移動経路ですが「成田空港→シェレメーチエヴォ国際空港(モスクワ)→ヴェネツィアフィレンツェ→ローマ→モスクワ→成田」を丸一週間でやってきました。旅行代理店(今話題沸騰のあそこではない)にホテルと航空券、都市間の特急券のみ手配してもらうフリープラン+空港までの送迎オプションで二人旅です。あとは自分たちで適当に決めてやったので「ここ行ってねーのかよ」とか「これ食べてないのかよ」など色々言いたいことがあるかと存じますが、何せ私が初海外なもので生きるので精一杯だったのでご勘弁願いたい。

 

【成田空港】

 成田空港ですべきことその1、ポケットWi-Fiのレンタル。某社の大容量プランで一日500MBまで使える。多分二人で12000円ぐらいだった。次に円→ユーロへの両替。レートは1€120円ちょっと。足りなければカードで払えばいいやと3万円分両替する。予備の1万円札も懐に忍ばせておく。手荷物検査を済ませて搭乗。ロシアのアエロフロートという会社の飛行機でモスクワへ向かう。いまいち実感がわかない。

 

【モスクワ行きの機内】

f:id:gadguard-twitter:20170328093011j:image

連絡バスに揺られた後機内に乗り込むといきなりロシア美人のCAさんがお出迎え。しかし表情が固い。怖い。ビビりながら窓際の二列席へ座る。機内はまだ日本人が大半で、いまいち海外に行く実感がわかない。シートは多少狭く、11時間のフライトに不安が募る。飛行機が飛び立って、2時間ほどすると早速機内食が出てきた。多分肉か魚で後者を選んだら、白米の上に白身魚とチーズ風のソースがかかったものがメイン、サラダにたくあん巻と寿司やハムが乗ったもの、あとパンとチョコケーキだった。普通に美味しくて驚いた。配膳は入口で出迎えてくれたCAさんがしてくれたが、やはり笑わない。顔が綺麗なだけにマネキンが動いてるみたいで余計怖い。

 

機内のチャンネルには最新の洋画も色々あったけど、日本語対応してるか調べるのが面倒で結局『海よりもまだ深く』を見返していた。やっぱり良い。ちなみに邦画は『クリーピー 偽りの隣人』と『信長協奏曲』があった。あとは携帯で『ローリング』を観たり、浅井リョウの「何者」を読んだり、ソリティアにハマったりしていた。

 

シェレメーチエヴォ国際空港

 11時間のフライトはあっという間だった。暇つぶしにも困らなかったし、何より初めてのワクワク感が手助けしてくれたのかも。当初ロシアの空港で乗り換えと聞いた時は若干焦ったけど、とても綺麗な空港で全くの杞憂だった。ただ、ユーロも日本円も使えないので売店で水をカードで買ったらおばちゃんに露骨に嫌な顔をされて心が折れそうになった。やはりこの人も全く笑わない。寒さで顔が固まってるのか、ウォッカがないと笑えないのか。インターバルが3時間あったのでブラブラしていたらバーガーキングとかがあった。

f:id:gadguard-twitter:20170328093119j:image

 

【~ヴェネツィアの機内】

また連絡バスに乗ってると超絶かわいい系のロシア美人が目の前にいる。若い女性がもう一人と、多分50そこらの男と3人だった。終始談笑していて仲の良い家族だ、ロシア人も笑うんだな、などと思って眺めていた。機内に入るとかわいい人と父親と思われる人が前の席に座った。ラッキーと思っていたら、かわいい人が男に膝枕をされ始め焦った。この男は父ではなく、パパ的なサムシングかもしれないと直感した。よく見ると女の子腕に思いっきりタトゥー入ってるし。膝枕されながら長い脚を窓の上の壁に伸ばしたりやりたい放題だった。その人たちに夢中で気付かなかったけど既に周りは白人だらけでようやく実感が沸いてきた。日本語が聞こえないのは妙な感じ。

 

3時間半程でヴェネツィアに到着、我々の名前の書かれた紙を持ったドライバーと合流してホテルへ送ってもらう。なぜかベンツのローバーみたいのに乗せられて若干緊張する。チップを渡してホテルにチェックインして、風呂に入って即寝てしまった。日本時間の13時にフライトしてイタリア時間の22時に到着したので、時差がうまく働いてすぐ眠ることができたのはラッキーだった。

 

【朝~ヴェネツィア本島へ】

 

朝起きてホテルのバイキングで朝食。イタリアの朝は甘いパンとチーズ、ハムがオーソドックスらしい。ゆで卵とかシリアルとかヨーグルトもあった。感じがわからなくて食べ過ぎる。苦しい。

 

ヴェネツィアはイタリア本土と地上線路で結ばれた島である。僕らが宿泊したのはメストレと呼ばれるヴェネツィアに最も近い本土の部分だったので、電車でヴェネツィアに行かねばならない。我々はここで早速フリープラン名物、アクシデントに見舞われる。

 

まず券売機で切符を買うのだけど、日本で言う特急列車のような要領で、切符を買う時点で乗る列車と時間を決めなくてはならない。僕らはタカをくくって10分後ぐらいに来る本島行きの列車の切符を買ってしまった。

 

更に日本と違うのは、列車や路線ごとに到着するホームが決まっていないこと。なので、自分たちが乗る列車の番号を控えた上で電光掲示板で列車が来るホームを確認しなければならない。ここでトラップなのが、「買った切符に自分たちが乗る列車の番号が書いてない」こと。「じゃあ何が書いてあるんだよ」と聞かれてもわからない。とにかく書いてないんだけど、何か案内を見てなんとかホームはわかった(パニクっててよく憶えてない)。

 

ここで第二の罠。(僕らが見た限り)イタリアの地上を走る電車の駅には改札がない。その代わり構内に点在する機械に券売機で買った切符をガチャッと差し込まなければならない。タチが悪いのはこの「ガチャッ」をやらなくても「乗車はできる」ということ(なんなら切符を買わずとも乗車はできる)。ただでさえホームもわからず、乗車の時間も差し迫っていた状況で、我々に周りの人が切符をその機械に通していることを観察している余裕などなかった。その場にいた駅員に切符を見せて列車が合っていることだけ確認して、「ガチャッ」をせずに乗車してしまったのである。

 

安心できないので二人してイタリアの電車の乗り方をググっていると、同伴者が「ガチャッをやらずに乗車すると列車の中で€50とられる」という事実に辿り着く。顔面蒼白で列車の間のポーチに佇む黄色人種二人。ナメてた。ここまでシステムが違うとは思っていなかった。初日に最悪だ。終わった。などと考えていると、ヴェネツィアに着いた。「えっ」と思って下車しても、特にチェックがあるわけでもなく、そのままシームレスに駅の外へ。区間のラスト一駅だったからか見回りが来なかったのだ。イタリア人の大雑把さに助けられた。マジで。

 

【本島】

f:id:gadguard-twitter:20170328093905j:image

ヴェネツィアはとにかく路地だらけで迷路のような場所だった。僕らは自分たちの行きたいところに合わせて適当に歩いていたのだけど、4,5回は行き止まって引き返すということをしていた。移動経路はこんな感じ。f:id:gadguard-twitter:20170328094655p:image

 

最初に着いたのはアカデミア橋。木造の素朴な橋作りの橋だった。

f:id:gadguard-twitter:20170328094824j:image

 

つぎはサン・マルコ広場&寺院。流石に人が多い。うーん、優雅。同伴者によると宮殿の壁面にはキリストの一生が順を追って描かれてるらしいす。なんか軍隊みたいな人がアサルトライフルを持って立っててテンション上がりました。

f:id:gadguard-twitter:20170328095037j:imagef:id:gadguard-twitter:20170328095051j:image

 

またしばらく彷徨って、かの有名なリアルト橋に到着。人一杯。

f:id:gadguard-twitter:20170328113438j:image

とか言ってガイドブック見るまで知らなかったけど、でもヴェネツィアと言えばこの眺めですよね。

f:id:gadguard-twitter:20170328113546j:image

本当はこの側のバーカロ(立ち飲み屋)でワインをやりたかったんですけど、丁度昼時で激混みだったので断念。まあ優雅に昼ワインとかやってる感じでもなかったけど。

 

渡ったリアルト橋を戻り、北端にある水上バス(ヴァポレット)乗り場へ。レース編みが名物のブラーノ島へ向かいます。カラフルな家屋が立ち並ぶ素朴な雰囲気。正直本島ディズニーシーみたいで既視感がなくもなかったのですけど、ブラーノ島はのどかで見慣れない建物があって、外国風情があって感動しました。

 

f:id:gadguard-twitter:20170328114052j:image

 

お土産を買って水上バスで本当に戻り、適当にぶらぶらしながら↓駅に戻ります。帰りの電車は確かちゃんと乗れたよ。

 f:id:gadguard-twitter:20170328114719j:imagef:id:gadguard-twitter:20170328114725j:image

 

【夕食:メストレのトラットリア】

一度ホテルに戻り一息ついたら夕食をとりにメストレのトラットリアへ向かいました。ヴェネツィアに留学していた友人にオススメしてもらったお店です。日が落ちた後に出歩くのは緊張しましたが、特に何もなかったです。先に言っちゃうと最後まで盗難とかそういう被害には遭わなかったです。気を付けてれば大丈夫っぽい。まあトラブルはあったけど。

 

 店内は…うん、意外と日本にもありそう。

f:id:gadguard-twitter:20170328115125j:image

入口で予約してない旨をカタコトで伝えると若い女性店員が笑顔で迎えてくれて安堵。このお店は親切なことにホームページにメニューを掲載してくれているので、グーグル翻訳を使って事前に決めてきたパスタ2種と前菜盛り合わせをオーダー。何はともあれビール。

f:id:gadguard-twitter:20170328115443j:image

 

前菜盛りが来る。美味い、特に真ん中の白身とチーズのフリットはビールにバッチリ合う。し、しかし噂には聞いていたけど、イタリアの料理は量が多い。気を張って行動していたこともあって、座ってビールを飲むと疲れがどっときて、思うように食事が喉を通らない。同伴者は既に死に体だった。

f:id:gadguard-twitter:20170328115527j:image

 

なんとか食べ終わるとパスタが来る。伝わりづらいけどやっぱ多いよ!!しかもぶっちゃけそんな美味しくないし!!ワインで流し込みながら気合いで一皿食べ切るも、シーフードの方は少し残してしまう。

f:id:gadguard-twitter:20170328115846j:imagef:id:gadguard-twitter:20170328115901j:image

 

会計をお願いすると、残ったパスタを見てお姉さんが「Don't you like this?」と言ってくれたので

 

「No no no!!(今思えば英語の場合好きならばここではYesと答えるべきだった)I'm ...!!!(腹が一杯でお腹が出ているという迫真のジェスチャー).I'm very sorry!!!(全力で手で拝むジェスチャー。イタリア人に伝わったのか。)」

 

とやったらお姉さんと隣のおばちゃんにめっちゃ笑われた。

 

ホテルに戻って寝た。

 

フィレンツェ↓編へ続く。

f:id:gadguard-twitter:20170329101006j:image

 

新作映画068: 『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』

f:id:gadguard-twitter:20170325131433p:image

 

監督:田口清隆

出演:石黒英雄松浦雅高橋直人、ねりお弘晃、青柳尊哉、柳沢慎吾高橋健介椿鬼奴森次晃嗣

声の出演:山寺宏一、根岸拓哉、宇治清高、宮野真守中村悠一

 

 

哭声もお嬢さんもアシュラもバンコクナイツもナイスガイズも3月のライオントリプルXも観れてない。

 

だけど、僕には、「周りがどうでも自分は観なければならない」という面倒な義務感に駆られるジャンル映画がある。

 

それは、特撮映画ー。

 

何故こんな言い訳のようなことを述べるかというと、今回の068〜070まで特撮映画のエントリーが続くからです。特撮映画に携わってる皆さん本当にありがとうございます。

 

 まずテレビ版のおさらい。

ウルトラマンオーブは2016年の夏から年末にかけて全25話のエピソードが放送されたウルトラマンシリーズの最新作です。「二人の先輩ウルトラマンの力をお借りし、その戦士たちの能力や見た目がハイブリッドした姿になる」という設定が最大の特徴です。オーブ誕生直後の物語である「THE ORIGIN SAGA」がAmazonプライムビデオで世界に向けて配信されたのも話題になりました。

 

主人公(ウルトラマンオーブ)のクレナイ・ガイが風来坊で、「たまたま着いた町で怪奇現象追跡サイト(通称SSP)を運営する若者たちと出会い行動を共にする」というのも、「主人公は地球防衛隊(或いはそれに関連する機関)の所属」という従来シリーズのお約束を破る新鮮な設定でした。

 

そしてこの作品で最も強烈なキャラクターと言えばガイの宿敵、ジャグラス・ジャグラー。どこからともなく表れネチネチした喋り方でガイに絡み、邪魔をしてくる、キモかっこいいバイキンマンみたいな奴です。

 

ちなみに彼はガイの同胞だったのですが、ウルトラマンオーブに選ばれたガイのサポート役に回ることになり、選ばれなかったことに忸怩たる思いを抱え、ある事をきっかけにガイとは別の道を歩むことになるというのが、前述のオリジンサーガで描かれています。

 

 ここから映画の話。

今作はテレビ版最終回で再び旅に出たクレナイ・ガイとSSPの面々が(少し早めの)再会を果たす後日談です。軽めのノリは本当にテレビ版のそのままなので安心して観られました。各キャラとも早めとは言えカムバックなんだから少しは登場の演出にタメがあってもいいようなものですが、あまりにあっさり出てくるので「あ、もう普段の感じで見ていいんだな」とちょっと安心なような肩透かしなような笑。割とテレビ版中盤と終盤はシリアスめなところも多かったのでこれぐらいでよかったかもしれません。

 

とは言え劇場で見るとちょっと気になってしまうのが「スベり問題」。テレビの前で一人で見ている分には「はいはい」で済むのだけど、劇場の多数でやられると「ぬわ~スベってる~きっつ~」と謎の気まずさを抱くのは僕だけでしょうか。特に今回はSSPの3人と主人公に加えて山寺宏一が声を当てた敵キャラとかジャグラーとかゼロとかXとか笑わせにくる手数が多い割に全然打率が低いので、正直ここは素直に辛かったです。あと敵役を椿鬼奴が演じてるんですけど、芸人枠の割に真面目に演技してて、でもあんまり上手くはないので、笑っていいのか何なのか困惑した。ゼアスのとんねるずぐらいふざけてればいいのに。

 

反面、劇場で多数の人と一緒に観ることを意識した演出があったのはよかった。具体的に言うと、SSPライブ配信に使う手持ちカメラを自分たちと背景で戦ってるオーブに向けて、見ている人(=映画館にいる観客)に応援を請うシーン。あの、ヒーローショーでお姉さんが子供たちにやるあれね。子供むけの作品で手持ちカメラを使う上でこれ以上ない演出じゃん感心しました。まあ僕の回は子どもほぼいなかったのでレスポンスがなかったのは寂しかったですけど。

 

内容は去年のウルトラマンXから続投の田口清隆監督なので流石の安定感。

まあ敢えて言うならこの磐石感は逆に「どうせいいんだろうな」と微妙にワクワク感は損なわれてしまう感じ?いや、本当贅沢な悩みというか、悩みですらないんだけど。てか僕個人としては映画館に行くのはギャンブル的な楽しさもあるので、そこがちょっとなという。だからそういう意味でも当たり外れの激しい仮面ライダーの方が好きっていうのがあります。我ながら東映に毒されすぎていると思う。

 

qml.hatenablog.com

 

あともう一つ結構大きい不満点を挙げるなら、それはシンプルに「テレビ版の特撮のすごさを超えられていない」ところ。特に最終回の特撮の出来はテレビでできる限界を突破しているのではと本当に感動しまくってしまったので、せめてそこに比肩するぐらいの驚きはあって欲しかった。↑の田口監督の前作で言う長回しとか、そういう目立った見せ場もなかったので物足りさなさはちょっとある。とは言えXとオーブの同時着地は超シビれた!あそこだけでもすごく良かった!