静かなる備忘。

レビューと言いつつ映画の感想と触発されて考えたことをだらだら書いています。むしろ後者がメインになりつつある。

感想大掃除2017① (新作映画107〜109)

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個人的に多忙につき感想がたまる一方、もう年末、年末は大掃除!というわけで一気にやっちゃう!タイトにまとめる練習も兼ねて!じっくりやれなくて申し訳ない!

 

 

 

『劇場版シネマ狂想曲 名古屋映画館革命』

出演:坪井篤史、白石晃士 他

 

名古屋にあるミニシアター、シネマスコーレの副支配人坪井さんに密着したドキュメンタリー(元はテレビ番組)。まず一個人の映画ライフをじっくりと垣間見れる機会はまずないのでそこが面白い。まして被写体が映画狂人と言っていい坪井さんなので尚更だ。

 

一言で映画好きと言っても僕のように家では殆ど観ないけど映画館にはそこそこ通ってる人もいれば、その逆の人もいる。ジャンルの好みも多種多様。坪井さんはその中でも超エッジが効いてる。聞いたこともないC級アクション映画のVHSを収集しているかと思えば、映画館ではキラキラ青春恋愛映画を観る。

 

坪井さんは、僕のようないじいじ考えるような感じでもなく、カラッと映画を楽しんでいる。なんならネタにしていじったりする。それも愛ゆえで、形はひとそれぞれでいいんだとちょっと安心した。ただ彼がスコーレでやってる「面白いこと」は現場だけじゃなくて前段階から見せて欲しかったかな。なんならあまり面白そうに見えなかった。

 

 

マイティ・ソー バトルロイヤル

 監督:タイカ・ワイティティ

出演:クリス・ヘムズワースマーク・ラファロトム・ヒドルストンケイト・ブランシェットテッサ・トンプソンアンソニー・ホプキンスイドリス・エルバジェフ・ゴールドブラムカール・アーバン浅野忠信ベネディクト・カンバーバッチマット・デイモン

 

出演が豪華すぎてビビる。こんだけいて皆名前は知ってる。そしてマット・デイモンはどこにでてたんですか。

 

ソーシリーズ前二作も予習で直前に一気に観た。結果的に三作とも異なるテイストがあって楽しめた。この振れ幅がソーシリーズの懐の深さかななんて思ったりもした。キャプテン・アメリカがいきなりコメディーになったら嫌だ。

 

2にあたる『〜 ダーク・ワールド』がロンドンの曇り空もあり暗くて鈍重だったのもあって、ビビッドな画面や軽快な作風への振れ幅に良い意味でクラクラした。

 

反面ソーに起こる出来事が重すぎてビビった。アイデンティティを剥ぎ取られまくった彼の行く末が気になる。インフィニティ・ウォーに期待だ。

 

 

彼女がその名を知らない鳥たち

監督:白石和彌

出演:蒼井優阿部サダヲ松坂桃李竹野内豊

 

ヒロインの蒼井優は、金持ちでイケメンの竹野内豊に未練タラタラな中、不潔で貧乏なオッサンの阿部サダヲと同棲中。そんな中松坂桃李と肉体関係を持ってしまう。

 

ロクなやつが出てこない。観てて落ち着ける人物がいない。エアホッケーのパックが如く心がロクデナシの間を右往左往するばかり。

 

下心を持って人に近づく人間に惹かれてしまう人間がいる。真心を持って人に近づく人間に微塵も惹かれない人間がいる。自分に与えてくれる人に惹かれる人間がいて、自分が与えたいと思う人に惹かれる人間がいる。

 

阿部サダヲ蒼井優に紛れも無い、溢れんばかりの愛を持っていた。それは最後まで変わらなかった。最後の選択も間違いなく愛ゆえのものだと思う。しかしああでもしなければ蒼井優がその愛を受け入れなかったのかもしれないと思うと少し悲しい。しかも気付いた時には蒼井優はその愛を失ってしまってるのだから尚更。与え続けることこそ真の愛なのかもしれないですね。

 

松坂桃李蒼井優とヤるとき「『あーー』って言って」っていうのを2回やるのがよかった。